イオン銀行の普通預金金利は年0.400%|優遇終了後の選び方

結論から先にお伝えします。イオン銀行の円普通預金金利は年0.400%(2026年9月1日現在・税引前)で、三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行の3メガバンクとまったく同じ水準です。かつて「イオンカードセレクトを持つと普通預金金利が上乗せされる」という優遇がありましたが、この特典は2026年2月28日で終了し、現在は取引ステージにかかわらず一律になりました。金利だけを目的にイオンカードセレクトを作る意味はなくなった一方、ATM・振込手数料の特典は残っています。
- イオン銀行の普通預金金利と、優遇特典が終わった経緯
- メガバンクをはじめ主要行の普通預金金利(2026年9月時点・各行公式で確認)
- イオン銀行で金利を取りにいくなら、どの商品を見るべきか
目次
イオン銀行の普通預金は年0.400%=メガバンクと同水準
イオン銀行の公式サイト「預金金利(定期預金・普通預金)」では、2026年9月1日現在の円普通預金金利を年0.400%(税引前)と掲載しています。同じ時点で三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行の普通預金もいずれも年0.400%ですから、いまのイオン銀行の普通預金は「メガバンク並み」であって、他行を上回る水準ではありません。
普通預金は変動金利です。預け入れたあとも金融情勢に応じて銀行が金利を改定し、その金利がすでに預けている残高にも適用されます。定期預金のように預入時の金利が満期まで固定されるわけではない、という点は押さえておいてください(出典:イオン銀行 預金金利(定期預金・普通預金))。
大手銀行の普通預金は年0.400%へ(2026年8月3日改定)
2016年に日銀がマイナス金利政策へ踏み切って以降、大手銀行の普通預金金利は年0.001%という超低金利が長く続きました。本記事を最初に公開した2017年5月時点でも、メガバンクの普通預金金利は横並びで年0.001%でした。
その後、2024年3月にマイナス金利政策が解除され、日銀が段階的に利上げを進めたことで状況は一変しています。三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行の3メガバンクは2026年2月2日に円普通預金金利を年0.300%へ引き上げ、さらに日銀が2026年6月の金融政策決定会合で政策金利を1.0%程度へ引き上げたことを受けて、2026年8月3日から年0.400%(税引前)へ引き上げました。三菱UFJ銀行・三井住友銀行にとっては、旧行時代の1992年以来およそ34年ぶりの水準です。
| 銀行名 | 2017年5月時点 | 2026年2月2日〜 | 2026年9月8日現在 |
|---|---|---|---|
| 三菱UFJ銀行 | 年0.001% | 年0.300% | 年0.400% |
| 三井住友銀行 | 年0.001% | 年0.300% | 年0.400% |
| みずほ銀行 | 年0.001% | 年0.300% | 年0.400% |
| イオン銀行 | 優遇適用時は上乗せあり | 年0.300% | 年0.400% |
※いずれも税引前。3メガバンクは2026年9月8日、イオン銀行は2026年9月1日現在として各行公式サイトに掲載されている数値です(出典:三菱UFJ銀行 円預金金利/三井住友銀行 円預金金利/みずほ銀行 預金金利・利率)。普通預金は変動金利のため、預け入れ後も金利が見直されます。
金利がなぜこう動くのかを押さえておきたい方は、日本銀行の役割と金融政策が預金金利に及ぼす影響もあわせてご覧ください。
年0.400%なら、100万円を1年預けたら利息はいくら?
かつての年0.001%では、100万円を1年間預けても税引後の利息は8円ほどしかありませんでした。年0.400%では、100万円×0.400%×79.685%(国税・地方税を考慮)=約3,187円(税引後)。同じ普通預金でも、受け取れる利息は当時のおよそ400倍になった計算です。
金額としては大きくありませんが、「普通預金の利息はないも同然」という低金利時代の感覚のままでいると、銀行ごとの差を取りこぼすことになります。後述するように、普通預金でも年1.0%を提示する銀行があり、同じ100万円で受け取れる利息は倍以上変わります。
イオンカードセレクトの「普通預金金利優遇」は2026年2月末で終了
本記事の公開当時(2017年)、イオン銀行では「イオンカードセレクト」の保有者限定で普通預金金利が優遇される特典があり、大手銀行を大きく上回る金利として注目を集めました。その後、優遇の仕組みは取引状況に応じてステージが決まる「イオン銀行Myステージ」へと変わり、ステージに応じて普通預金金利が上乗せされる形になっていました。
しかしイオン銀行は2026年2月25日に、「イオン銀行Myステージ」の普通預金適用金利特典を2026年2月28日で終了すると公式に発表しました。同社の告知では、円普通預金金利そのものの引き上げを2026年3月1日付で実施することに伴う措置と説明されています。2026年3月1日以降、普通預金金利はステージにかかわらず一律となり、イオンカードセレクトを持っていても普通預金の金利が上乗せされることはなくなりました。
その後、イオン銀行の普通預金金利は他行と歩調を合わせて引き上げられ、冒頭のとおり2026年9月1日現在は年0.400%です。「優遇が終わって金利が下がった」のではなく「優遇という仕組み自体がなくなり、横並びの水準になった」と理解するのが正確です。
それでもイオンカードセレクトを持つメリットはあるのか
普通預金の金利優遇はなくなりましたが、イオンカードセレクト(キャッシュカード・クレジットカード・電子マネーWAONが1枚になったカード)には、次のようなメリットが残っています。
- 入会金・年会費が無料で、保有コストがかからない
- イオン銀行Myステージのスコア対象。ステージに応じた他行ATM入出金手数料・他行宛振込手数料の無料回数の特典は、金利特典の終了後も引き続き案内されている
- イオングループでの買い物特典(優待・ポイント)がある
「金利のためにイオンカードセレクトを作る」という従来の動機は薄れました。一方で、イオンで日常的に買い物をし、ATMや振込もイオン銀行で完結させている人にとっては、手数料まわりの価値は変わっていません。金利は預ける金額に比例しますが、手数料は使う回数に比例します。預ける金額が大きい人ほど金利を、入出金や振込の回数が多い人ほど手数料特典を重く見る、という切り分けが実用的です。
イオン銀行で金利を狙うなら「定期預金」を見る
イオン銀行でいま金利面のメリットを取りにいくなら、普通預金ではなく定期預金です。同行公式サイトの預金金利ページには、2026年9月1日現在として次の水準が掲載されています(いずれも税引前・スーパー定期=300万円未満の場合)。
| 商品・期間 | 金利(税引前) | 普通預金(年0.400%)との差 |
|---|---|---|
| スーパー定期 6カ月 | 年0.810% | +0.410% |
| スーパー定期 1年 | 年0.510% | +0.110% |
| スーパー定期 5年 | 年1.610% | +1.210% |
| 積立式定期預金 | 年0.600% | +0.200% |
※2026年9月1日現在としてイオン銀行公式サイトに掲載されている金利です。同じ期間でも預入金額(スーパー定期300・大口定期)によって金利が異なる場合があります。
目を引くのは、6カ月ものが1年ものより高い年0.810%、5年ものが年1.610%と突出している点です。期間が長いほど金利が高いという単純な階段になっていないため、「いつまでこの資金を動かさずに置けるか」を先に決めてから期間を選ぶのが失敗のない順序です。定期預金は原則として満期まで引き出せず、中途解約すると中途解約利率が適用されて利息が大きく減ります。定期預金そのものの仕組みが不安な方は、定期預金の仕組みと普通預金との違いを先に確認しておくと判断しやすくなります。
なお、期間限定の定期預金キャンペーンは適用金利・預入上限・預入期限・対象者の条件が改定されやすく、期間終了後は通常金利に戻ります。金額の大きい資金を動かす前に、①適用金利(税引前か税引後か)②預入期間 ③預入金額の上限 ④満期後の取り扱い、の4点を必ず確認してください。とくに1カ月ものの高金利は、年利表示が高くても実際に受け取れる利息は1カ月分である点を取り違えないようにしましょう。
普通預金の金利で選ぶなら、他行の水準も確認を
「日常の預け先の普通預金金利を少しでも高くしたい」という場合は、条件なしで高金利の普通預金や、証券口座との連携で優遇される普通預金を比較するのも一案です。以下は各行公式サイトで確認した2026年9月時点の水準です。

| 銀行・商品 | 普通預金金利(税引前) | 100万円を1年預けた場合の利息(税引後の目安) |
|---|---|---|
| イオン銀行 普通預金 | 年0.400% | 約3,187円 |
| 三菱UFJ銀行 普通預金 | 年0.400% | 約3,187円 |
| SBI新生銀行 パワーフレックス円普通預金 | 年0.400%(ステップアッププログラム最上位で年0.450%) | 約3,187円 |
| SBI新生銀行 SBIハイパー預金(SBI証券連携) | 年0.550% | 約4,382円 |
| あおぞら銀行BANK支店 円普通預金 | 年1.000%(100万円以下)/年0.650%(100万円超) | 約7,968円 |
※イオン銀行は2026年9月1日、三菱UFJ銀行・SBI新生銀行・あおぞら銀行は2026年9月8日時点で各行公式サイトに掲載されている数値です(出典:SBI新生銀行 円預金の金利一覧/あおぞら銀行 金利一覧)。いずれも変動金利のため、預け入れ後に見直されることがあります。利息は概算で、実際の受取額は付利単位や日数計算により異なります。
証券口座と組み合わせて使うなら、SBI新生銀行のようにSBI証券との口座連携サービス(SBIハイパー預金)で普通預金金利が優遇される仕組みは、待機資金の置き場所として分かりやすい選択肢です。同行は店舗とオンラインの双方で手続きでき、円定期預金の金利も期間ごとに公式サイトで確認できます(詳しくはSBI新生銀行の円預金金利のまとめをご覧ください)。あおぞら銀行BANK支店のように、口座を開設して預けるだけで高い金利が適用される銀行もあります。ただし高金利の枠には預入金額の上限(あおぞら銀行BANK支店は100万円以下)が設定されていることが多く、上限を超えた部分は金利が下がります。「いくらまでその金利なのか」を必ず確認してください。
「第3の選択肢」として貯蓄預金を出す銀行も
普通預金の金利が横並びになるなかで、普通預金でも定期預金でもない「貯蓄預金」に金利差をつける動きも出ています。みずほ銀行は2026年9月7日、貯蓄預金に預入残高に応じた段階金利を設けると発表しました。同行の預金金利ページでは、2026年9月7日現在の貯蓄預金金利が10万円未満の年0.400%から300万円以上の年0.450%まで6段階と示されています。あわせて、2026年9月14日から12月13日までの期間限定で、この金利を通常の2倍(年0.800〜0.900%・税引前)に引き上げるキャンペーンを実施すると案内しています(エントリー不要)。
ただし貯蓄預金は、普通預金とも定期預金とも別の商品です。出し入れは自由でも、給与・年金の受け取りや公共料金の自動支払いといった決済機能には使えません。定期預金の金利比較表にそのまま並べると性格を取り違えるので、「決済に使う普通預金」「目的別に分けて置く貯蓄預金」「動かさない資金の定期預金」と役割で分けて考えるのが実務的です。なお三井住友銀行は2006年に貯蓄預金の新規口座開設の取り扱いを停止しており、貯蓄預金の扱いは銀行によって大きく異なります。期間限定の上乗せが終われば通常金利に戻るため、適用条件と対象期間は預け入れ前に確認しておきましょう(出典:みずほ銀行 貯蓄預金キャンペーン)。
よくある質問(FAQ)
Q. イオン銀行の普通預金金利はいくらですか?
A. 年0.400%(2026年9月1日現在・税引前)です。三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行の3メガバンクと同じ水準で、イオン銀行Myステージによる上乗せは2026年2月28日で終了しているため、取引状況にかかわらず一律です。
Q. いま持っているイオンカードセレクトは解約したほうがよいですか?
A. 普通預金の金利優遇はなくなりましたが、年会費は無料で、ATM・振込手数料の無料回数やイオングループでの買い物特典は残ります。保有コストがかからない以上、イオンをよく使う人が急いで解約する理由は乏しいと考えられます。
Q. 普通預金の金利は、預けたあとも変わりますか?
A. 変わります。普通預金は変動金利で、定期預金のように預入時の金利が満期まで固定されるわけではありません。銀行が金利を改定すれば、すでに預けている残高にもその後の金利が適用されます。2026年8月3日のメガバンクの改定も、既存の残高に適用されています。
Q. 高金利の普通預金に預け替えるとき、気をつけることは何ですか?
A. ①高金利が適用される金額の上限(上限超は金利が下がる)②その金利が期間限定のキャンペーンかどうか③ATM・振込手数料の無料回数(金利差より手数料のほうが大きくなることがある)④1金融機関あたりの預金保険の範囲、の4点です。金利だけを見て資金を集中させると、かえって手数料負担が増えることがあります。
Q. イオン銀行の預金は元本保証ですか?
A. 円の普通預金・定期預金は預金保険制度の対象で、1金融機関あたり元本1,000万円とその利息までが保護されます。外貨預金や投資信託は預金保険の対象外で、元本保証もありません。
まとめ
イオンカードセレクトによる普通預金の金利優遇は2026年2月末で終了し、イオン銀行の普通預金金利はステージによらず一律の年0.400%(2026年9月1日現在)になりました。メガバンクも2026年8月3日から年0.400%で、普通預金の金利は横並びに近づく一方、あおぞら銀行BANK支店の年1.000%や、貯蓄預金・定期預金といった「置き場所の違い」で差がつく局面になっています。金利は必ず「いつ時点の数字か」「いくらまで適用されるのか」を確認し、預金保険(1金融機関あたり元本1,000万円とその利息まで保護)の範囲も意識しながら、ご自身の使い方に合った預け先を選んでください。金利は随時改定されるため、実際に預け入れる際の適用金利は各金融機関の公式サイトでご確認ください。















