定期預金キャンペーン比較|ネット銀行の高金利と適用条件をまとめて確認

結論からお伝えします。2026年9月8日時点で最も高い水準の定期預金は、SBI新生銀行のスタートアップ円定期預金(3ヵ月もの・1年ものとも年1.700%)と、auじぶん銀行のデビュー応援定期預金(3ヶ月もの年1.500%・1年もの年1.400%)で、いずれも新規口座開設者が対象です。既存の口座でも使えるものでは、ドコモの銀行の6ヵ月もの年1.250%(2026年11月1日まで)と、あおぞら銀行BANK支店の1年もの年1.400%が目立ちます。一方で個人向け国債9月募集分は固定5年が年2.24%と、定期預金を上回る水準です。
- 2026年9月時点で実際に申し込める定期預金の高金利(各行公式で確認)
- 新規口座開設者限定のものと、既存口座でも使えるものの見分け方
- 個人向け国債との「使う時期」による住み分け
※「ドコモの銀行」は旧・住信SBIネット銀行です。2026年8月3日に商号が「ドコモSMTBネット銀行」へ変更され、個人向けサービスブランドが「ドコモの銀行」へ刷新されたため、本記事では新しい呼称で表記しています(金融機関コード・支店番号・口座番号に変更はなく、これまでと同じように利用できると案内されています)。
目次
いま定期預金の金利はどこまで上がっているのか
2024年3月に日本銀行がマイナス金利政策を解除して以降、日銀は段階的な利上げを続け、2026年6月には政策金利を1.0%程度(約31年ぶりの高水準)まで引き上げました。これに伴い銀行の預金金利も上昇しています。三菱UFJ銀行のスーパー定期は1年もので年0.500%(税引前・2026年9月8日現在)、円普通預金も三菱UFJ・三井住友・みずほの3メガバンクが2026年8月3日から年0.400%で、かつての「預けても増えない」時代とは様変わりの環境です。
それでも、まとまった資金を少しでも有利に預けたいなら、ネット銀行などが実施する期間限定のキャンペーン金利や新規口座開設者向けの特別金利との差はまだ大きく開いています。いずれも適用条件・対象期間・対象者が決まっており、特別金利が適用されるのは当初の預入期間のみで、満期後は通常金利に戻ります。
2026年9月 定期預金の高金利比較(ネット銀行)
| 銀行名 | 商品名・金利(税引前・年率) | 期間 | 主な適用条件 |
|---|---|---|---|
| SBI新生銀行 | スタートアップ円定期預金 3ヵ月もの・1年もの 年1.700%(2026年9月1日から金利アップ) トリプル円定期 各期間 年1.250%相当(上乗せ後) |
スタートアップ円定期:口座開設月を含む当初3ヵ月目の月末まで トリプル円定期:2026年9月10日まで |
スタートアップ円定期は新規口座開設者向け(インターネットは30万円以上)。トリプル円定期はエントリー不要で既存口座も対象 |
| auじぶん銀行 | デビュー応援定期預金 3ヶ月もの 年1.500%(税引後 年1.19%) 1年もの 年1.400%(税引後 年1.11%) |
口座開設日から翌々月末までに預入 | 2026年9月1日以降に新規口座を開設した方が対象。3ヶ月もの・1年もの合算で1億円まで |
| ドコモの銀行 | 円定期預金 6ヵ月もの 年1.250%(ドコモの銀行誕生祭・税引後 年0.99%) 1年ものは通常金利の年0.500% |
6ヵ月もの:2026年8月3日〜11月1日 | 個人のお客さま対象。新規・既存を問わず利用可。預入額が一定に達すると早期終了の場合あり |
| あおぞら銀行BANK支店 | BANK The 定期 1年もの 年1.400%/2年もの 年1.500%/5年もの 年1.700%(2026年9月1日に一部引き上げ) | 期間の定めなし(通常金利) | BANK支店の口座が必要。50万円以上。キャンペーンではなく通常の店頭金利 |
※金利は年率・税引前。SBI新生銀行・ドコモの銀行・auじぶん銀行は2026年9月8日、あおぞら銀行は2026年9月1日現在として各行公式サイトに掲載されている内容です(出典:SBI新生銀行 円預金の金利一覧/auじぶん銀行 デビュー応援定期預金/ドコモの銀行 円定期預金/あおぞら銀行 金利一覧)。
2026年8月まで実施されていた、auじぶん銀行の6ヶ月もの特別金利(年1.270%・8月31日まで)と、ドコモの銀行の1年もの夏の特別金利(年1.200%・8月30日まで)は、いずれも受付を終了しています。キャンペーン金利は数週間単位で入れ替わるため、記事や比較サイトで見た金利がそのまま適用されるとは限りません。
100万円を1年預けたら、受け取れる利息はどれくらい違うのか
金利の差は、実際に受け取る金額にすると分かりやすくなります。100万円を1年間預けた場合の税引後の受取利息を比べると、次のようになります(利息には20.315%の税金がかかるため、税引前の利息に0.79685を乗じた概算です)。

メガバンクの1年定期と、新規口座開設者向けの特別金利では、同じ100万円でも受け取れる利息が3倍以上変わります。ただし新規口座開設者限定の金利は「1回きり」で、満期後は通常金利に戻ります。また6ヵ月ものは年利表示が高くても、実際に受け取れる利息は半年分です。たとえばドコモの銀行の6ヵ月もの年1.250%に100万円を預けた場合、満期時に受け取れる利息は税引後で約4,980円で、年1.400%の1年ものより少なくなります。金額だけを見て飛びつくのではなく、満期が来たときにどうするかまで含めて考えておくと、預け替えの手間を減らせます。
新規口座開設者向けの優遇が、いまは最も高い
SBI新生銀行のスタートアップ円定期預金は、2026年9月1日から金利が引き上げられ、3ヵ月もの・1年ものとも年1.700%(税引前)になりました。口座開設月を含む当初3ヵ月目の月末まで利用でき、インターネットからは30万円以上で預け入れできます。今回調べた範囲では最も高い水準です。
同行のトリプル円定期キャンペーンは、エントリー不要で、3ヵ月もの・6ヵ月もの・1年もののパワーダイレクト円定期預金を3つの期間すべて設定すると、各期間が年1.250%相当(税引前・上乗せ後)になります(2026年9月10日まで)。既にSBI新生銀行に口座をお持ちの方も対象という点が、新規口座開設者限定の優遇が多いなかでは使いやすいところです。なお、SBI新生銀行ではSBIハイパー預金(年0.550%・2026年9月8日現在)を通じてSBI証券との資金移動を自動化でき、満期後の待機資金の置き場所としても使いやすい設計です。
auじぶん銀行のデビュー応援定期預金も、2026年9月1日以降に口座を開設した方向けに金利が引き上げられ、3ヶ月もの年1.500%・1年もの年1.400%(いずれも税引前)になりました。口座開設日から翌々月末までに預け入れる必要があり、3ヶ月もの・1年ものを合算した特典対象の上限は1億円です。さらに2026年11月30日まで、新規口座開設者向けに円普通預金の金利を年1.0%(税引前)相当に上乗せする「デビュー応援普通預金」もあわせて案内されています。口座開設の申し込みから開設完了まで1〜2週間かかると公式に案内されているため、期限のあるプログラムを狙うなら早めの手続きが必要です。同行の商品性はauじぶん銀行の円定期預金(1年もの)の解説でも整理しています。
ドコモの銀行は、社名変更を記念した「ドコモの銀行誕生祭 円定期預金6ヵ月もの特別金利キャンペーン」を2026年8月3日から11月1日まで実施しており、6ヵ月ものに年1.250%(税引後 年0.99%)が適用されます。新規・既存を問わず個人であれば利用できるのが利点ですが、期間中でも預入額が一定額に達した時点で終了する場合があると公式に案内されています。なお同行の1年ものは、夏の特別金利が8月30日で終了したため、現在は通常金利の年0.500%です。
ネット銀行のキャンペーンを横断して比べたい方は、金利の高いネット銀行の比較もあわせてご覧ください。
個人向け国債も「預け先」の比較対象になる
2026年9月は、定期預金だけでなく個人向け国債の利率もさらに上昇しました。財務省が公表した9月募集分の発行条件は次のとおりで、募集期間は2026年9月3日〜9月30日、発行日は2026年10月15日です。
| 商品(回号) | 表面利率(税引前) | 税引後 | 満期 |
|---|---|---|---|
| 変動10年(第198回債) | 年1.95%(初回適用利率) | 年1.5538575% | 10年 |
| 固定5年(第186回債) | 年2.24% | 年1.7849440% | 5年 |
| 固定3年(第196回債) | 年1.96% | 年1.5618260% | 3年 |
※令和8年9月2日現在として財務省が公表している条件です(出典:財務省 現在募集中の個人向け国債・新窓販国債)。前月(8月募集分)は変動10年が年1.87%、固定5年が年2.06%、固定3年が年1.71%でしたので、3種類とも引き上げられています。
個人向け国債は元本保証・年0.05%の最低金利保証があり、1万円から購入できます。ただし定期預金とは性格が異なる点があり、発行後1年間は原則として中途換金できません。1年経過後はいつでも国の買取により換金できますが、その際は直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれます(保有者の死亡や大規模な自然災害による被害の場合は特例があります)。同じ「国債」でも、新窓販国債は市場で売却するため元本割れの可能性がありますので、混同しないようご注意ください。
つまり、数ヶ月〜1年以内に使う予定がある資金は定期預金のキャンペーン、当面使う予定がない資金は個人向け国債、という住み分けが基本になります。金利の高さだけで比べず、「いつ使うお金か」で預け先を決めるほうが失敗が少なくなります。
金利だけでなくATM・振込手数料もあわせて確認を
定期預金の金利が高くても、普段使いの口座で手数料が多く発生すると、受け取る利息が相殺されてしまいます。100万円を年1.400%で1年預けて受け取れる利息は税引後で約11,155円ですが、他行宛振込手数料が1回330円かかる口座で月2回振り込めば、年間で7,920円の負担です。「キャンペーン金利の高さ」と「日常の使い勝手(手数料の無料回数)」の両方で預け先を選ぶと、実質的な手取りを増やしやすくなります。
よくある質問(FAQ)
Q. いま一番金利が高い定期預金はどこですか?
A. 2026年9月8日時点で各行公式サイトを確認した範囲では、SBI新生銀行のスタートアップ円定期預金(3ヵ月もの・1年ものとも年1.700%・税引前)が最も高い水準です。ただし新規口座開設者向けで、口座開設月を含む当初3ヵ月目の月末までという期限があります。既存口座でも使えるものではドコモの銀行の6ヵ月もの年1.250%が目立ちます。
Q. キャンペーン金利は満期後もそのまま続きますか?
A. 続きません。ここで紹介した特別金利はいずれも期間限定・適用条件つきで、満期を迎えた後は各行の通常金利(店頭表示金利)に戻ります。自動継続を選んでいると満期時点の通常金利で預け替えられるため、満期のたびに条件を見直すことをおすすめします。
Q. キャンペーンが期間内に終わってしまうことはありますか?
A. あります。ドコモの銀行は「期間中であっても、円定期預金の預入額が一定額に達した場合にはキャンペーンを終了する場合があります」と公式に明記しています。告知された終了日まで必ず預けられるとは考えないほうが安全です。
Q. 定期預金は元本保証ですか?もし銀行が破綻したら?
A. 円定期預金は元本保証で、預金保険制度(ペイオフ)の対象です。万一預け先が破綻しても、1金融機関あたり預金者1人につき元本1,000万円までとその利息が保護されます(決済用預金は全額保護)。まとまった資金は預け先を複数に分けると、より安心して高めの金利を狙えます。
Q. 短い期間(3ヶ月・6ヶ月)と1年、どちらを選ぶべきですか?
A. 利上げ局面では、短めの期間で預けて満期ごとに金利を見直すのも一つの考え方です。一方で、当面使う予定がなく確実に利息を確保したい資金は、1年もの以上で金利を固定する選択もあります。使う時期の見通しを踏まえて、期間を分けて預け入れるのも有効です。
まとめ
元本保証・預金保険(1金融機関1,000万円+利息まで)の対象である定期預金は、少しでも有利な条件の商品に預け入れることが基本です。2026年9月8日時点、三菱UFJ銀行のスーパー定期1年ものが年0.500%(税引前)である一方、SBI新生銀行のスタートアップ円定期預金は年1.700%、auじぶん銀行のデビュー応援定期預金は3ヶ月もの年1.500%と、新規口座開設者向けの水準は大きく上回っています。既存口座でも使えるものとしてはドコモの銀行の6ヵ月もの年1.250%、あおぞら銀行BANK支店の1年もの年1.400%があり、個人向け国債の9月募集分は固定5年が年2.24%(税引前)です。
いずれも期間限定・適用条件つき、あるいは中途換金の制約つきです。金利の数字だけで決めず、①いつ使うお金か ②満期後どうするか ③手数料の負担、の3点を確認したうえで判断してください。キャンペーンは数週間単位で入れ替わるため、適用金利・受付期間・対象者の最新の条件は、必ず各行および財務省の公式サイトでご確認ください。















