地方銀行ネット支店の定期預金比較|愛媛・トマト・香川【2026年7月】

地方銀行のネット専用支店の定期預金で堅実に資産を預けるイメージ

目次

「金利のある時代」に再び動き出した地方銀行のネット専用支店

インターネット専業銀行の台頭やスマートフォンでの手続きの一般化により、「地方に住む人は地元の地方銀行を使う」という従来の常識は薄れ、住む場所を問わず預け先を選べる時代になりました。そうしたなかで地方銀行が全国から資金を集める窓口として活用しているのが、来店不要で申し込めるインターネット専用支店です。 日本銀行のマイナス金利政策は2024年3月に解除され、その後の追加利上げを経て、2026年6月時点で政策金利は1.0%程度(約31年ぶりの水準)まで引き上げられています(日本銀行)。預金金利にも上昇圧力がかかり、かつて年0.2〜0.3%台にとどまっていた地方銀行のネット専用支店の定期預金は、2026年7月時点では1年ものでも年1%を超える水準が並ぶようになりました。ここでは代表的な愛媛銀行・トマト銀行・香川銀行の3行を、金利・預入上限・期間の条件までそろえて比較します。

愛媛・トマト・香川のネット専用支店 定期預金の比較(2026年7月時点)

下表は各行の公式サイトで確認した内容です。金利はいずれも税引前(年率)で、金利情勢により随時見直されます。申込前に必ず各行の公式サイトで最新の適用金利をご確認ください。
銀行(ネット専用支店)代表的な定期預金と金利(税引前)預入額・期間などの条件
愛媛銀行
四国八十八カ所支店
新規口座開設限定定期預金:3ヵ月 年1.400%/1年 年1.250%
だんだん定期預金ワイド:1年 年1.150%
四国八十八カ所支店定期預金:年0.400%〜1.100%
(2026年7月6日現在)
新規口座開設限定は1口100万円以上1,000万円以下・総額1,000万円まで(口座開設日から翌々月末までの申込)。だんだん定期預金ワイドは1口100万円以上300万円以内・総額300万円まで。
トマト銀行
ももたろう支店
スペシャルきびだんご定期預金:1年 年1.100%(税引後 年0.8765%)
きびだんご定期預金:1年 年0.400%/3年 年1.150%/5年 年1.200%
(2026年4月1日現在)
金利引き上げキャンペーンとして2026年4月1日〜9月30日に実施(3年・5年もの、およびスペシャルきびだんご)。スペシャルは1万円以上500万円以下。募集総額70億円に達した時点で終了
香川銀行
セルフうどん支店
超金利トッピング定期預金:1年 年1.100%
金利トッピング定期預金:1年 年0.950%/3年 年1.100%/5年 年1.200%
豪華金利トッピング定期預金:3ヵ月・6ヵ月 年0.800%
(2026年7月10日現在)
超金利トッピングはお一人さま100万円まで・期間1年のみ。満期後は「金利トッピング定期預金」として自動継続されるため、条件は満期のたびに確認が必要。
同じ香川銀行でも、店頭のスーパー定期(1年)は年0.360%(2026年7月10日現在)です。ネット専用支店の商品が、いかに「全国から預金を集めるための特別な条件」で設計されているかが分かります。
地方銀行ネット専用支店の1年もの定期預金金利と店頭定期預金の比較グラフ
ネット専用支店の1年ものは年1.1%台。同じ銀行でも店頭のスーパー定期(1年・年0.360%)とは大きな差があります。

いくら利息がつく? 税引後の目安を確認する

定期預金の表示金利は税引前で、受け取る利息には20.315%(復興特別所得税を含む)の税金がかかります。100万円を1年もの・年1.100%で預けた場合の目安は次のとおりです。
  • 税引前の利息:100万円 × 1.100% = 11,000円
  • 税金:11,000円 × 20.315% = 約2,234円
  • 税引後の受取利息:約8,766円
金利が年0.400%の商品なら税引後は約3,187円ですので、同じ100万円でも手取りで約5,500円の差が生じます。上限100万円の商品が中心である以上、1行あたりの利息の絶対額は限られますが、元本が保証される預金でこの差は小さくありません

預け先を選ぶときに確認したい4つのポイント

  • 預入額の上限と期間:上限100万円・期間1年のみ、といった制約が多く、まとまった資金は複数行へ分けることになります。「上限まで預けて終わり」の設計であることを前提に計画しましょう。
  • キャンペーン金利か、通常金利か:トマト銀行のように期間限定・募集総額の上限つきで実施される商品もあります。適用条件と取扱期間は必ず確認してください。
  • 満期後の扱い:多くは満期後に通常商品へ自動継続され、金利が下がります(例:香川銀行の超金利トッピング定期預金は満期後「金利トッピング定期預金」へ変更)。満期のたびに預け替えるひと手間が実質的な利回りを左右します。
  • 中途解約の扱い:満期前に解約すると所定の中途解約利率が適用され、利息は大きく減ります。当面使う予定のない資金で預けるのが基本です。

預金保険(ペイオフ)は「銀行単位」で判定される

預金保険制度により、1金融機関あたり預金者1人につき元本1,000万円までとその利息等が保護されます(預金保険機構)。ここで注意したいのは、保護の判定は「支店単位」ではなく「銀行単位」だという点です。たとえば香川銀行の本支店とセルフうどん支店の預金は合算して1,000万円までが保護対象になります。高金利を求めて複数のネット専用支店に分散する場合も、同じ銀行の中で残高が積み上がっていないかを確認しておきましょう。

よくある質問(FAQ)

Q. 四国や岡山に縁がなくても口座を作れますか? A. はい。いずれも日本国内に居住する満18歳以上の個人であれば、地域を問わず申し込めます(屋号付きの個人事業主口座は対象外とする商品があります)。手続きはインターネット・アプリで完結し、来店は不要です。 Q. 口座開設からどのくらいで定期預金を預けられますか? A. 銀行により異なりますが、たとえば愛媛銀行 四国八十八カ所支店は、普通預金口座の開設申込から定期預金の預け入れまで10日〜2週間程度かかると案内しています。「新規口座開設限定」の商品には申込期限(同行は口座開設日から翌々月末まで)があるため、余裕をもって手続きしましょう。 Q. 上限を超える資金はどう預ければよいですか? A. 他のネット銀行の定期預金や個人向け国債なども選択肢になります。2026年7月募集分の個人向け国債は、変動10年が初回1.800%、固定5年が1.950%、固定3年が1.560%(財務省)と、金利上昇を受けて水準が切り上がっています。安全性・金利・資金を使う時期のバランスで分散するとよいでしょう。 Q. 普通預金の金利も上がっているのですか? A. 上昇傾向にあります。SBI新生銀行では円普通預金が年0.400%、SBI証券と連携するSBIハイパー預金が年0.550%(いずれも2026年7月12日現在・税引前)となっています。まとまった資金の待機場所として、普通預金の金利も比較対象に入れておくと無駄がありません。

まとめ

利上げ局面に入り、地方銀行のネット専用支店の定期預金は1年もので年1%台という、あらためて「使える」水準に戻ってきました。とはいえ上限金額・期間・満期後の扱い・キャンペーンの期限という制約はセットです。表示金利の高さだけでなく、税引後の手取りと預け替えの手間まで含めて比較するのが堅実です。 ネット系では、これらの地方銀行ネット支店に加えてSBI新生銀行も選択肢になります。新規口座開設のお客さま限定のスタートアップ円定期預金は、2026年7月10日に金利が引き上げられ、3ヵ月もの年1.400%・1年もの年1.550%(税引前・2026年7月12日現在)と、預入額の上限が緩やかな点も含めて比較検討する価値があります。取引状況に応じたATM・振込手数料の優遇や、SBI証券と連携した普通預金の金利優遇もあり、預け先を比べる際の候補のひとつとして押さえておくとよいでしょう。各行とも金利・キャンペーン条件は随時見直されるため、最新の内容は必ず公式サイトでご確認ください。


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