ゆうちょ銀行の定期貯金|金利・利息シミュレーション【2026年7月最新】

ゆうちょ銀行の定期貯金は、2026年2月9日の金利改定で全期間の金利が大幅に引き上げられ、さらに2026年5月18日には10年定期貯金(年0.900%・半年複利)が新設されました。2026年7月13日現在、1年ものは年0.400%、5年ものは年0.700%、10年ものは年0.900%(いずれも税引前)です。かつての「全期間一律0.010%」からは大きく様変わりしています。
あわせて、ゆうちょ銀行は2026年8月10日に通常貯金・通常貯蓄貯金の金利を年0.300%から年0.400%へ引き上げることを公表しています(公式サイトの告知・2026年7月13日確認)。日本銀行が2026年6月16日に政策金利を1.0%程度へ引き上げた流れを受け、預金金利には上昇圧力がかかっている状況です。
また、2019年4月には預入限度額が通常貯金1,300万円・定期性貯金1,300万円(合計2,600万円)に引き上げられ、より多くの資金をまとめて預けられるようになっています。
※ゆうちょ銀行では限度額を超える預け入れも受け付けていますが、限度額を超えた分については利息が付かない仕組みになっています。
一方で、SBI新生銀行などネット系の銀行は、さらに高い金利の円定期預金を提供しているケースもあります。このページでは、ゆうちょ銀行の歴史を振り返りながら、定期貯金の種類・最新金利・利息シミュレーション・FAQを、時点を明示して解説します。
目次
ゆうちょ銀行の歴史をカンタンに振り返ってみると?
ゆうちょ銀行は、その名を知らない日本人はいないと言えるほどの日本最大規模の銀行で、三菱UFJ銀行やみずほ銀行、三井住友銀行の3大メガバンクを凌ぐ規模の預金量を誇ります(各行の最新の預金量は各社の開示資料をご参照ください)。
ゆうちょ銀行は、小泉劇場で知られる郵政民営化法により民営化され誕生しています。2006年に準備会社としての株式会社ゆうちょが設立され、翌2007年に株式会社ゆうちょ銀行に社名を変更して誕生していますので、比較的新しい銀行とも言えます。日本人の2人に1人がゆうちょ銀行の口座を利用していると言われるほど一般的であり巨大なゆうちょ銀行ですが、その成り立ちの違いから一般の銀行とは少し異なる点もいくつか存在しますので、順に確認していきましょう。
まず最初に。預金と貯金は違う?その違いとは?
結論から言うと、ゆうちょ銀行に預けるお金は「貯金」と呼ばれ、一般の銀行に預けるお金は「預金」と呼ばれていますが、商品性としての違いは基本的にないと考えてかまいません。
破たん時の保護についても同じです。ゆうちょ銀行は郵政民営化(2007年10月)により預金保険制度の対象金融機関となっており、ゆうちょ銀行に預け入れた貯金等は、一般の銀行の預金と同じく預金保険機構による保護(1金融機関につき預金者1人あたり元本1,000万円までとその利息等)の対象です(ゆうちょ銀行公式・預金保険機構で確認/2026年7月13日時点)。名称として「貯金」を使い続けているだけで、制度上は他行の「預金」と同じ扱いになります。
※農業協同組合(JAバンク)や漁業協同組合の貯金は、預金保険制度ではなく「貯金保険制度(農水産業協同組合貯金保険機構)」の対象です。保護額の考え方は同じ(元本1,000万円とその利息等)ですが、ゆうちょ銀行は貯金保険制度ではなく預金保険制度の対象という点を混同しないようにしましょう。
預金と貯金は生い立ちと目的が違った
ゆうちょ銀行の貯金の前身にあたる郵便貯金が始まったのは1875年(明治8年)と今から140年以上も前になります。明治時代の初期であり、当時の政府は江戸時代から脱却した文明開化後の近代化を進めていました。近代化を進めるための金融サービスを実現するために誕生したのが郵便貯金です。一般庶民に貯金を推奨しそれを郵便貯金として集め、その集めたお金を政府(当時の大蔵省が主導)が、国家の発展のために活用していました。
つまり、日本という国を外国に負けない国力のある国に成長させるという国策のためにできた制度が郵便貯金、というわけです。
一方、銀行は1873年(明治6年)に始まっています。その後、1882年(明治15年)に日本銀行が日本の中央銀行として設立されたことを契機に今の形の基礎(民営化)が構築されました。銀行に預け入れされた資金は個々の銀行の判断で活用されていましたが、主に大手企業への融資が多くを占めていたと言われています。
ほぼ同時期に誕生している「預金」と「貯金」ですが、上記のように集めた資金の目的や使い方に大きな違いがあったわけです。
ゆうちょ銀行で提供される定期貯金(定期預金)の種類は?
| 定期貯金 | いわゆる定期預金。1,000円以上1,000円単位での預け入れが可能で、預入期間は1か月、3か月、6か月、1年、2年、3年、4年、5年から選択可能です。2026年5月18日からは、新たに10年定期貯金(年0.900%・半年複利)の取り扱いが開始されました。預入期間が3年未満の場合は単利計算ですが、3年以上の場合は半年複利で計算される点が特徴です。 |
|---|---|
| 担保定期貯金 | 通常貯金(普通預金)の残高が不足した場合に、自動的にこの定期貯金を担保として貸し付けを受けることができる機能が付帯した定期貯金です。通常の定期貯金と基本的な商品性は同一ですが、預入期間1か月は選択できません。 |
| 自動積立定期貯金 | 通常貯金(普通預金)から自動的・定期的に預け入れする貯金です。いわゆる積立定期預金にあたります。預入期間は3か月、6か月、1年、2年、3年、4年、5年から選択可能で、年6回まで特別月(積立金額を変更する月)を設定できます。ボーナス月だけ積立金額を増やす、といった使い方もできます。 |
| 満期一括受取型定期貯金 | 「満期日」を指定できる積み立て型の定期貯金です。満期日の指定は初回の積立日から3年以内の中で設定でき、元本と利息をあらかじめ指定した「満期日」に一括で受け取れます。教育費や旅行など、まとまったお金が必要になるイベントに合わせた積み立てに適しています。 |
| ニュー福祉定期貯金 | 障害基礎年金や遺族基礎年金などを受け取っている人だけが利用できる定期貯金です。預入期間は1年のみで、通常の定期貯金の金利に上乗せ金利が設定されています。2026年7月13日現在の適用金利は年0.500%(税引前)で、同じ1年ものの定期貯金(年0.400%)より年0.100%高い水準です(対象要件・必要書類はゆうちょ銀行公式サイトでご確認ください)。 |
ゆうちょ銀行で提供される定期貯金(定期預金)の金利は有利?
以下は、ゆうちょ銀行公式サイトの金利一覧(2026年7月13日現在・年率・税引前)です。2026年2月9日の改定後の水準が維持されています。かつては全期間一律0.010%という超低水準でしたが、日銀の金利正常化に伴い大幅に引き上げられました。
ただし、SBI新生銀行のスタートアップ円定期預金(新規口座開設者限定)は、2026年7月10日に金利が引き上げられ、1年ものが年1.550%・3か月ものが年1.400%(税引前・2026年7月13日時点)となっており、ネット系の銀行との差は依然として大きい状況です。同行では新規口座開設者以外でも申し込めるパワーダイレクト円定期預金(インターネット限定・30万円以上)が1年もの年1.200%、5年もの年1.800%(税引前・2026年7月13日時点)となっています。
例えば1,000万円を1年間預け入れた場合、ゆうちょ銀行の定期貯金(年0.400%)なら税引後の利息は約31,874円です。SBI新生銀行のスタートアップ円定期預金(1年・新規口座開設者限定・年1.550%)なら税引後で約123,512円となります。スタートアップ円定期預金は口座開設月を含む当初3か月目の月末までに申し込む必要がある新規口座開設者限定の商品ですので、適用条件・最低預入額・最新金利は必ず公式サイトでご確認ください。
| 預入期間 | 定期貯金 | 満期一括受取型 | ニュー福祉定期貯金 |
|---|---|---|---|
| 1か月 | 0.375% | 0.375% | ー |
| 3か月 | 0.375% | 0.375% | ー |
| 6か月 | 0.375% | 0.375% | ー |
| 1年 | 0.400% | 0.400% | 0.500% |
| 2年 | 0.500% | 0.500% | ー |
| 3年(半年複利) | 0.600% | 0.600% | ー |
| 4年(半年複利) | 0.650% | ー | ー |
| 5年(半年複利) | 0.700% | ー | ー |
| 10年(半年複利) ※2026年5月18日〜 |
0.900% | ー | ー |
※金利は年率・税引前。2026年7月13日現在のゆうちょ銀行公式サイト「金利一覧」の表示にもとづきます。金利は随時改定されるため、最新の金利情報はゆうちょ銀行公式サイトでご確認ください。

「定期貯金」と「定額貯金」は何が違う?
ゆうちょ銀行には、定期貯金とよく似た名前の「定額貯金」があります。両者は仕組みが異なるため、目的に応じて使い分けましょう。
| 比較の観点 | 定期貯金 | 定額貯金 |
|---|---|---|
| 預入期間 | 1か月〜10年から選んで指定 | 最長10年(預入から6か月経過後はいつでも払い戻し可) |
| 金利の決まり方 | 選んだ期間に応じた固定金利 | 預入期間に応じて段階的に上がる(6か月ごとの階段方式・半年複利) |
| 金利水準 (2026年7月13日現在・税引前) |
1年0.400%/3年0.600%/5年0.700%/10年0.900% | 6月以上1年未満0.310%/1年以上1年6月未満0.340%/3年以上0.510% |
| 向いている使い方 | 満期まで動かさない資金を、少しでも高い金利で預けたい | 預入期間を決め切れないが、半年経てば自由に引き出したい |
※定額貯金は、預入から6か月を過ぎればペナルティなく払い戻せる代わりに、同じ期間で比べると定期貯金より金利は低めです(例:3年以上0.510%に対し、3年の定期貯金は0.600%)。使う時期が決まっている資金は定期貯金、使う時期が読めない資金は定額貯金という整理が分かりやすいでしょう。最新の金利は必ず公式サイトでご確認ください。
利息シミュレーション(100万円を預けた場合)
2026年7月13日現在の金利をもとに、100万円を各期間預け入れた場合の利息概算を示します(税率20.315%で計算)。
| 預入期間 | 適用金利(税引前) | 利息(税引前) | 利息(税引後) |
|---|---|---|---|
| 1年 | 0.400% | 4,000円 | 約3,187円 |
| 3年(半年複利) | 0.600% | 約18,136円 | 約14,451円 |
| 5年(半年複利) | 0.700% | 約35,556円 | 約28,333円 |
| 10年(半年複利) ※2026年5月18日〜 |
0.900% | 約93,954円 | 約74,867円 |
※税引後は税引前利息×(1-20.315%)で概算。単利商品(2年以下)は元本×金利×年数、半年複利商品は(1+年利率÷2)の2×年数乗×元本にて計算。実際の利息は端数処理等により異なる場合があります。なお、ゆうちょ銀行公式サイトは半年複利の年平均利回り(元金100万円・税引前)を3年0.605%・5年0.711%・10年0.940%と表示しており、上記の概算とおおむね一致します。
5年間で約28,000円、10年間で約75,000円(税引後・100万円預入の場合)となっており、超低金利時代とは様変わりしています。退職金などのまとまった資金(1,000万円)であれば、5年で約283,000円、10年で約749,000円(税引後)の利息が見込める計算です。半年複利は長期ほど複利効果が大きくなるため、余裕資金を長期で運用したい方は期間の長いものが有利です。
ただし、長期の固定金利で預けると、その後に金利が上がっても満期まで預入時の金利のままという点には注意が必要です。日本銀行は2026年6月16日の金融政策決定会合で政策金利を1.0%程度へ引き上げており、預金金利は上昇圧力を受けています。「全額を10年で固定する」のではなく、期間を分けて預ける(満期を階段状にずらす)という考え方も、金利が動く局面では現実的な選択肢です。
ゆうちょ銀行は店舗も多く安心感もあるが、ネット系の銀行とは差がある
ゆうちょ銀行は2026年2月の金利引き上げにより、定期貯金の魅力が以前と比べて大きく向上しました。全国24,000か所以上の郵便局ネットワーク・ATMによる高い利便性と、預金保険制度による安全性を兼ね備えています。2019年4月に預入限度額が引き上げられ、通常貯金1,300万円+定期性貯金1,300万円の合計最大2,600万円まで預け入れ可能となりました(限度額を超えた分は利息が付きません)。
ただし、定期預金の利回りという観点では、SBI新生銀行などネット系の銀行のほうが高い金利を提示している場合があります(2026年7月13日時点で、同行のスタートアップ円定期預金1年もの年1.550%、パワーダイレクト円定期預金5年もの年1.800%=いずれも税引前)。「全国どこでも使える安心感を重視する」方にはゆうちょ銀行は十分な選択肢ですが、「少しでも利回りを追求したい」方は複数の金融機関を比較することをおすすめします。
ゆうちょ銀行の定期貯金に関するよくある質問
Q. 定期貯金を途中で解約したい場合はどうなりますか?
A. ゆうちょ銀行の定期貯金は中途解約が可能ですが、預入期間に応じた低い「解約利率」が適用されます。通常の満期利率より大幅に低くなるため、利息がほとんど付かないケースもあります。定期貯金は原則として満期まで預け続けることが前提です。近い将来に使う予定があるお金は通常貯金(普通預金)や定額貯金での管理をおすすめします。
Q. ゆうちょ銀行の定期貯金はペイオフ(預金保険)の対象ですか?
A. はい。ゆうちょ銀行は郵政民営化(2007年10月)以降、預金保険制度の対象金融機関であり、定期貯金も保護の対象です(JAバンク等の「貯金保険制度」ではなく、預金保険機構による預金保険制度の対象です)。保護されるのは1金融機関につき預金者1人あたり元本1,000万円までと、その利息等です。ゆうちょ銀行の預入限度額(合計最大2,600万円)は保護上限の1,000万円を超えるため、限度額いっぱいまで預けている場合、1,000万円を超える部分の元本は保護対象外となります。資産が多い方は複数の金融機関に分散することも検討ください。
Q. 定期貯金の満期後はどうなりますか?自動継続ですか?
A. 申し込み時に「自動継続」または「満期解約(一括受取)」を選択できます。自動継続の場合、満期日時点の適用金利で同じ期間の定期貯金として自動的に継続されます。継続時は最初の契約時の金利ではなく、継続日時点の金利が適用される点にご注意ください。金利上昇局面では自動継続のタイミングで金利が上がっているケースもあります。
Q. 3年以上の定期貯金に適用される「半年複利」とはどういうものですか?
A. 半年複利とは、6か月ごとに元本に利息が加算され、次の6か月はその増えた元本に対して利息が計算される仕組みです。単利(毎回同じ元本に対して利息計算)と比べて、長期間預けるほど受け取れる利息が多くなります。ゆうちょ銀行では3・4・5・10年ものに半年複利が適用されます(1か月・3か月・6か月・1年・2年は単利)。
Q. 2026年8月10日の金利引き上げは、定期貯金にも適用されますか?
A. ゆうちょ銀行が公表しているのは、2026年8月10日実施の「通常貯金」「通常貯蓄貯金」の金利改定(年0.300%→年0.400%)です(公式サイトの告知・2026年7月13日確認)。定期貯金の金利改定は別に公表されるため、預け入れ前に必ず公式サイトの金利一覧で最新の適用金利をご確認ください。なお、定期貯金は預け入れ時点の金利が満期まで適用されます(金利上昇局面では、預け入れのタイミングによって受取利息が変わります)。
Q. 「高金利」とうたわれる仕組預金も、定期預金と同じように考えてよいですか?
A. 別物として考えてください。仕組預金は銀行側が満期を延長できる・中途解約すると元本割れすることがあるなど、通常の定期預金とは性質が異なります。表面的な金利の高さだけで比較せず、中途解約の条件と元本割れの可能性を商品説明書で必ず確認しましょう。
定期預金の預入はゆうちょ銀行以外も検討を
ゆうちょ銀行の定期貯金は、2026年の金利引き上げにより以前と比べてずいぶん魅力的になりました。全国どこでもATMが使えるという利便性も引き続き高い評価ポイントです。ただし、同じ金額・同じ期間を預けても、金融機関によって受け取れる利息に差があります。「ゆうちょ銀行は普段使い・余裕資金は有利な定期預金へ分散」という使い分けも一つの選択肢です。
SBI新生銀行、ソニー銀行、楽天銀行など、ネット定期預金で比較的高い金利を提供している銀行も含め、複数の金融機関を比較した上で少しでも有利な定期預金を選ぶことが、将来の資産形成において重要です。SBI新生銀行はインターネット限定の円定期預金(30万円から)や、SBI証券と連携するSBIハイパー預金(2026年7月13日時点で年0.550%・税引前)など預け方の選択肢が広く、元本保証・預金保険の対象という安心感もあります。なお、複数の金融機関に分散することでペイオフ(預金保険)の保護範囲を有効活用できる利点もあります。金利・条件は随時変更されますので、最新情報は各金融機関の公式サイトでご確認ください。

















