おつり投資・おつり貯金を徹底比較|トラノコ・マメタス・finbeeの手数料と選び方

おつりで貯金・投資をするイメージ(スマホと小銭)

※「ドコモの銀行」は旧・住信SBIネット銀行です。2026年8月3日に商号が「ドコモSMTBネット銀行」へ変更され、個人向けサービスブランドが「ドコモの銀行」へ刷新される予定のため、本記事では新しい呼称で表記しています(商品・サービス内容に変更はないと案内されています)。

買い物の「おつり」を自動でコツコツ貯めたり投資に回したりできる「おつり貯金」「おつり投資」。2017年ごろに登場して話題となったこれらのサービスは、その後も提供が続いています。この記事では、代表的なトラノコ・マメタス・finbee(フィンビー)の3サービスを、最新の手数料や仕組みで比較します(2026年7月時点。手数料・条件は変わることがあるため、申し込み前に各公式サイトで最新情報をご確認ください)。

「おつり」を貯蓄にまわす考え方自体は古くからあり、500円玉貯金や100円玉貯金がその代表です。1000円札で支払って受け取った500円玉や100円玉を貯金箱に入れる——あの感覚を、スマホアプリと銀行口座・クレジットカードの連携で自動化したのが今回紹介するサービスです。「貯金箱」ではなく「銀行口座」で自動的に貯めたり、「投資」に回したりできるようになりました。

目次

おつり投資・おつり貯金のメリットとは?

自分で計画的にお金を貯められる人には不要ともいえますが、「気が付いたらお金が貯まっていた」という状況を作り出せるのが、これらのサービスを使う一番のメリットです。理想は財形貯蓄や給与天引きのように無意識で貯まる仕組みですが、それに次ぐ”仕掛け”として、買い物をきっかけに少しずつ貯める・投資するルールを作れます。「ランチを安くできた分が自動的に貯蓄・投資される」と考えると、節約の窮屈さだけでなく楽しさも感じられます。“何かのついで”・”無意識”・”楽しさ”が、おつり投資・おつり貯金の魅力といえるでしょう。

ただし、「おつり投資」と「おつり貯金」は中身が大きく異なります。投資(トラノコ・マメタス)は値動きのある資産で運用するため元本割れの可能性があります。一方、おつり貯金(finbee)は銀行の預金口座にお金を移していくだけなので元本割れはなく、預金保険(ペイオフ)の保護対象です。増やしたいなら投資、減らしたくないなら貯金と、目的に応じて使い分けましょう。

マメタス・トラノコ・finbee(フィンビー)徹底比較

サービスタイプ主な手数料元本保証
トラノコおつり投資(投資信託)月額390円(税込)+運用報酬 年0.33%なし(値動きあり)
マメタスおつり投資(ロボアド)月額無料/運用報酬 年1.1%(税込)なし(値動きあり)
finbeeおつり貯金(銀行預金)無料あり(預金・ペイオフ対象)

※2026年7月時点。最新の手数料・条件は各サービスの公式サイトでご確認ください。

トラノコ

トラノコは投資信託で運用する「おつり投資」サービスで、運営はTORANOTEC投信投資顧問株式会社です。事前に登録したクレジットカード等での買い物の”おつり”を、自動的に(都度選択も可)投資に回します。最小5円から投資でき、リスク許容度に応じた3種類の「トラノコファンド」から選ぶだけで、世界の株式・債券などへ分散投資できます。サービス会社はセブン銀行やニッセイキャピタルなどが出資しており、運営の信頼性は確保されています。

気になる手数料は、月額利用料390円(税込)と、預かり資産に対する運用報酬 年0.33%です(公式の料金より)。初回3か月は月額無料、22歳以下の学生は月額無料の「トラノコ学割」もあります。運用報酬0.33%は投資信託としては低水準ですが、月額の固定費があるため、おつり程度の少額だけだと割高に感じやすく、ある程度まとまった残高があるほど有利になる料金設計です(おおむね残高が増えるほどコスト比率が下がります)。

サービス提供会社TORANOTEC投信投資顧問株式会社
投資/貯蓄先投資信託(安定重視・バランス重視・リターン重視の3ファンドから選択)
貯蓄・投資タイミング登録したクレジットカード等での買い物時(積立・ポイント・マイルにも対応)
月額利用料390円(税込)※当初3か月は無料/22歳以下の学生は無料
販売手数料無料
運用報酬預かり資産に対して年0.33%

また、おつりだけでなくポイントやマイルでの投資にも対応を広げており(ANAマイレージクラブと提携したマイル投資など)、2025年7月には任意のタイミングでファンドを購入できる「トラノコPLUS」も始まっています。

マメタス

マメタスは、ロボアドバイザー「ウェルスナビ(WealthNavi)」を提供するウェルスナビ株式会社による「おつり投資」サービスです。特徴は投資先をロボアドバイザーが自動で選んでくれる点。月額費用・販売手数料は無料で、運用報酬は預かり資産の年1.1%(税込)(3,000万円を超える部分は年0.55%)がかかります。これはマメタスの大元であるウェルスナビの運用手数料です。トラノコの年0.33%より高めですが、銘柄選びから運用・リバランスまですべて自動でおまかせできるのが魅力です。なお、ウェルスナビは2025年にSBIグループの一員となっています。

サービス提供会社ウェルスナビ株式会社
投資/貯蓄先ロボアドバイザーによる国際分散投資
貯蓄・投資タイミング登録したクレジットカード等での買い物のおつりを計算し、毎月1回まとめて投資
月額利用料無料
販売手数料無料
運用報酬預かり資産に対して年1.1%(税込)※3,000万円を超える部分は年0.55%

※マメタスで資産運用を始めるには、ロボアドバイザー「ウェルスナビ」の口座が必要です。以前はドコモの銀行の口座が中心でしたが、現在はウェルスナビの直接口座のほか、ドコモの銀行・ソニー銀行・横浜銀行などとの連携にも対応しています。たとえばドコモの銀行の銀行口座から申し込めます。

finbee(フィンビー)

finbeeを提供する株式会社ネストエッグは、ライブドアやJCB出身の経営陣が立ち上げたフィンテック企業です。このサービスの特徴は「お金を実際には預からない」点。finbeeは連携した銀行口座の中でお金を貯めていくだけで、先の2つと違って「投資」ではなく「貯蓄・貯金」に特化しています。しかも利用手数料は無料元本割れがなく、銀行預金として預金保険の保護対象になるため、リスクを取りたくない人に向いています。

以前はドコモの銀行の口座が中心でしたが、現在は北洋銀行・東邦銀行など多くの提携銀行の口座と連携できるようになっています。おつり貯金のほか、毎日の歩数に応じた「歩数貯金」、コツコツ続けるつみたて、家族・友人と目標を共有する貯金など、楽しく続けられる仕組みが豊富です。投資はよくわからないけれど買い物の端数を貯めたい、という人はまずfinbeeから始めるのも良いでしょう。

サービス提供会社株式会社ネストエッグ
投資/貯蓄先連携した銀行(ドコモの銀行・北洋銀行・東邦銀行など)の預金口座
貯蓄・投資タイミング登録したカードでの買い物のおつり/毎日の歩数/つみたて など多彩なルール
月額利用料無料
販売手数料無料
運用報酬無料(投資ではなく貯金のため)

※finbeeを利用するには、ドコモの銀行の銀行口座など対応金融機関の口座が必要です。連携できる銀行はfinbeeの公式サイトでご確認ください。

よくある質問(FAQ)

Q. おつり投資は元本保証されますか?

A. いいえ。トラノコ・マメタスは投資信託やロボアドバイザーで運用するため、値動きにより元本割れの可能性があります。元本割れを避けたい資金は、銀行預金として貯まるfinbeeや、銀行の定期預金を利用しましょう。

Q. finbeeの貯金は預金保険(ペイオフ)の対象ですか?

A. finbeeは連携した銀行の預金口座にお金を移す仕組みのため、その銀行の預金として1金融機関あたり預金者1人につき元本1,000万円までとその利息が預金保険で保護されます(仕組み自体に別途の保証があるわけではありません)。

Q. 少額だけ使うならどれが向いていますか?

A. 投資系(トラノコ・マメタス)は月額や運用報酬の負担割合が大きくなりがちです。まず「貯める習慣」を作りたいなら手数料無料のfinbeeが始めやすく、ある程度まとまった金額を投資に回したいならトラノコ・マメタスを検討するとよいでしょう。

まとめ

おつりを使った3サービスを比較しました。投資に回すならトラノコ・マメタス、リスクを取らず銀行預金として貯めるならfinbee、と目的に応じて使い分けるのがポイントです。手数料やサービス内容は改定されることがあるため、申し込み前に各サービスの公式サイトで最新の条件を必ず確認してください。また、まとまった資金を安全に置いておきたい場合は、ネット銀行や大手行の定期預金もあわせて検討するとよいでしょう。


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