おつり投資・おつり貯金の比較|トラノコ・マメタス・finbeeの手数料

買い物のおつりが少しずつ貯まっていくイメージ

買い物のおつりを自動で積み立てる3サービスは、運用先と手数料の形が別物です。トラノコは投資信託で運用し、月額390円(税込)と運用報酬 年0.33%がかかります。マメタスはウェルスナビのロボアドバイザーで運用し、固定費なし・預かり資産の年1.0%(税込1.1%)です。

finbeeは投資をせず、連携した銀行口座の中で貯めるだけです。基本機能は無料で、元本は減りません。増やす目的ならトラノコかマメタス、減らしたくないお金ならfinbeeという分け方になります(2026年10月7日時点・各社公式サイトで確認)。

おつりを貯蓄に回す発想は、500円玉貯金や100円玉貯金と同じです。違いは、カードの利用履歴と銀行口座をアプリがつなぎ、手を動かさずに貯まる点にあります。

おつり投資・おつり貯金で得られるのは「無意識に貯まる仕組み」

計画どおりに貯められる人には、必須のサービスではありません。役に立つのは、気づいたときには残高が増えている状態を作れることです。

理想は財形貯蓄や給与天引きのような先取りです。それに次ぐ方法として、買い物をきっかけに少額を移すルールを作れます。ランチ代を抑えた分がそのまま貯まると考えれば、節約が続きやすくなります。

おつり投資とおつり貯金は、元本の扱いがまったく違います。トラノコとマメタスは値動きのある資産で運用するため、元本割れの可能性があります。

finbeeは銀行の預金口座でお金を移すだけです。実際に資金が移る連携先なら、その銀行の預金として預金保険の対象になります。目的に応じて、投資と貯金のどちらを使うかを先に決めておくと迷いません。

トラノコ・マメタス・finbee(フィンビー)の比較表

サービスタイプ主な手数料元本保証
トラノコおつり投資(投資信託)月額390円+運用報酬 年0.33%
出金1回につき300円
なし(値動きあり)
マメタスおつり投資(ロボアド)月額無料/運用報酬 年1.0%(税込1.1%)なし(値動きあり)
finbeeおつり貯金(銀行預金)基本機能は無料
(有料プラン finbee+ は月額300円〜)
あり(預金・ペイオフ対象)

※2026年10月7日時点・各社公式サイトで確認。手数料はいずれも税込の総額表示です。

トラノコは固定費型(月額390円+年0.33%)

トラノコは投資信託で運用するおつり投資サービスです。運営はTORANOTEC投信投資顧問株式会社です。

登録したクレジットカードなどの買い物で生じたおつりを、自動または都度選択で投資に回します。最小5円から投資でき、リスクの取り方が異なる3本の「トラノコファンド」から1本を選びます。おつりの計算単位は100円・500円・1000円の3種類です。

手数料は月額利用料390円と、預かり資産に対する運用報酬 年0.33%です。出金のたびに300円がかかる点は見落とされやすい項目です。当初3か月は月額利用料が無料で、22歳以下の学生は月額無料の「トラノコ学割」も使えます。

運用報酬0.33%は投資信託として低い水準です。一方で月額の固定費があるため、残高が小さいうちは割高になり、残高が積み上がるほどコスト比率が下がる設計です。

サービス提供会社TORANOTEC投信投資顧問株式会社
投資/貯蓄先投資信託(安定重視・バランス重視・リターン重視の3ファンドから選択)
貯蓄・投資タイミング登録したクレジットカード等での買い物時(積立・ポイント・マイルにも対応。毎月1回まとめて投資)
月額利用料390円(税込)※当初3か月は無料/22歳以下の学生は無料
販売手数料無料
出金手数料300円(税込)/回
運用報酬預かり資産に対して年0.33%(ほかに監査費用・売買委託手数料・有価証券取引税等)

おつりのほか、ポイントやマイルでの投資にも対応しています(ANAマイレージクラブと提携したマイル投資など)。2025年7月には、好きなタイミングでファンドを買える「トラノコPLUS」も始まりました。

NISA(トラノコNISA)は成長投資枠のみの対応です。つみたて投資枠は使えません。非課税で投資できるのは、成長投資枠の生涯上限1,200万円までです。制度の全体像は金融庁のNISA特設ウェブサイトにまとまっています。

マメタスは残高比例型(年1.0%・税込1.1%)

マメタスは、ロボアドバイザー「ウェルスナビ(WealthNavi)」を提供するウェルスナビ株式会社のおつり投資サービスです。投資先の配分を自動で決め、発注・積立・リバランスまで任せられます。

月額費用と販売手数料はかかりません。通常の口座の手数料は預かり資産の年1.0%(税込1.1%)で、3,000万円を超える部分は年0.5%(税込0.55%)です(現金部分を除く)。入出金や取引、為替の手数料は無料と案内されています。

NISA口座を使うと手数料の計算が変わります。つみたて投資枠は0%、成長投資枠は年率最大1%(税込1.1%)です。クイック入金や振込入金で入れた資金は成長投資枠だけで買い付けるため、年0.7〜1.0%(税込0.77〜1.10%)がかかります。

長く使うと手数料が下がる「長期割」もあり、割引後は年0.6〜0.9%(税込0.66〜0.99%)です。長期割はウェルスナビを直接申し込んだ人が対象で、提携サービス(WealthNavi for ◯◯)は対象外です。

サービス提供会社ウェルスナビ株式会社
投資/貯蓄先ロボアドバイザーによる国際分散投資(ETF)
貯蓄・投資タイミング登録したクレジットカード等での買い物のおつりを計算し、毎月1回まとめて投資
月額利用料無料
販売手数料無料
運用報酬通常の口座は年1.0%(税込1.1%)※3,000万円超の部分は年0.5%(税込0.55%)。NISA口座はつみたて投資枠0%・成長投資枠 最大年1%(税込1.1%)

マメタスで運用するには、ウェルスナビ・WealthNavi for ドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBIネット銀行)・WealthNavi for ソニー銀行・WealthNavi for 横浜銀行のいずれかの口座が必要です。

あわせて自動積立(マメタス引落口座)を申し込み、1万円以上を入金した時点で運用が始まります。ドコモSMTBネット銀行の銀行口座から申し込む方法もあります。

マメタスはおつりだけでは引き落とされない

マメタスのおつりは、自動積立と同じ引落日にまとめて引き落とされます。引落日の10営業日前の時点で、毎月の積立額とおつりの合計が1万円に届かないと、その月は引き落とされません。

引き落とされなかったおつりは、最大3か月まで翌月に繰り越されます。月の積立額を決めずにおつりだけで回す使い方には向かないので、積立と組み合わせる前提で考えます。

finbeeは銀行口座の中で貯める(基本無料)

finbeeを提供するのは、フィンテック企業の株式会社ネストエッグです。お金を自社で預からず、連携した銀行口座の中で目的別に貯めていく仕組みで、投資機能はありません。

実際に資金が移る連携先であれば、元本割れはなく、その銀行の預金として預金保険の対象です。利息は、連携した銀行の預金金利で付きます。

2025年9月16日から有料プラン「finbee+」が始まり、無料で使える範囲に上限ができました。おつり貯金などの基本機能は無料のままです。無料のままだと貯金目標は10個までで、アプリ内に広告が出ます。

プラン料金(税込)できること
無料(プランなし)0円貯金目標は10個まで・広告表示あり
finbee+ ベーシック月額300円/年額3,000円広告非表示・貯金目標20個まで
finbee+ プレミアム月額500円/年額5,000円広告非表示・貯金目標は無制限

公式サイトに載っている連携先は、ドコモSMTBネット銀行・みずほ銀行・千葉銀行・北洋銀行・第四北越銀行・伊予銀行・百五銀行・中国銀行・東邦銀行・武蔵野銀行・富山第一銀行・ゆうちょ銀行です(2026年10月時点)。

貯め方のルールは、おつり貯金・つみたて貯金・歩数貯金・チェックイン貯金・クレカ先取り貯金などがあります。2026年7月5日からは、毎日12時に届く健康のお題をその日のうちに達成すると決めた額が貯まる「クエスト貯金」も始まりました。

連携先によっては、お金が実際には動かない場合があります。公式のお知らせでは、ゆうちょ銀行との連携や「つもり貯金」の設定では、finbee上の貯金は資金移動を伴わない架空の貯金と説明されています。

みずほ銀行と連携している場合も、目標を削除しただけでは元の口座に戻りません。貯金用口座から自分で引き出す手続きが要ります。本当に口座間でお金が移るかは、連携する銀行ごとに確かめてから始めます。

サービス提供会社株式会社ネストエッグ
投資/貯蓄先連携した銀行(ドコモSMTBネット銀行・みずほ銀行・千葉銀行・北洋銀行・ゆうちょ銀行など)の預金口座
貯蓄・投資タイミング登録したカードでの買い物のおつり/毎日の歩数/つみたて/チェックイン/クレカ先取り/クエスト など
月額利用料基本機能は無料(finbee+ は月額300円/500円・税込)
販売手数料無料
運用報酬無料(投資ではなく貯金のため)

※finbeeを使うには、ドコモSMTBネット銀行の銀行口座など対応金融機関の口座が必要です。連携できる銀行は増減することがあります。

手数料は「残高がいくらか」で有利不利が入れ替わる

トラノコは固定費(月額390円)+低い運用報酬、マメタスは固定費なし+高めの運用報酬です。設計が正反対なので、預けている残高によって、どちらが安いかが入れ替わります。

残高別に見たトラノコとマメタスの年間コストの比較棒グラフ。残高60万円前後を境にトラノコのほうが割安になる
残高が60万円前後を超えるとトラノコのほうが割安に(出金手数料・NISAや長期割の割引は含まない概算)

当編集部の試算では、残高が約60万円を超えるとトラノコの年間コストのほうが小さくなります。それより少ない残高では、マメタス(通常の口座)のほうが軽くなります。

※トラノコ=月額390円×12か月+残高×0.33%、マメタス=残高×1.1%(税込)で計算した概算です。トラノコの出金手数料(300円/回)、NISA口座や長期割の割引、運用による増減は含みません。

おつりだけで1年続けた場合の目安

おつりだけで1年間にいくら貯まり、どれだけ手数料がかかるかを、仮の条件で並べました(カード払い月30回・100円単位・おつり平均50円=月1,500円・年18,000円)。

サービス1年目の手数料の目安おつり18,000円に対する割合注意点
トラノコ約3,540円(月額390円×9か月+運用報酬 約30円)約20%2年目以降は月額が年4,680円かかる
マメタスおつりだけでは引き落とされない-積立と合わせて月1万円以上が必要
finbee0円(無料プランの場合)0%連携銀行の預金金利で利息が付く

※当編集部の仮定に基づく概算です。トラノコは当初3か月の月額無料と、平均残高約9,750円×0.33%で計算しました。運用による増減・出金手数料は含みません。

年18,000円規模なら、トラノコの固定費は積立額の約2割に当たります。おつりだけで続けるのか、積立も足してまとまった残高にするのかを先に決めると、選ぶサービスが絞れます。

減らしたくないお金は定期預金と組み合わせる

おつり投資は少額から投資を試せる一方、元本は保証されません。教育費や住宅資金など、使う時期が決まっているお金は預金で持つほうが目的に合います。

日本銀行は2026年9月18日の金融政策決定会合で、政策金利を1.25%程度へ引き上げました(日本銀行 公表資料)。これを受け、預金金利の改定を発表する銀行が続いています。

ゆうちょ銀行は、通常貯金の金利を2026年11月9日に年0.400%から年0.500%へ引き上げます(9月18日発表)。定期貯金は2026年10月5日現在で1年 年0.500%・5年 年1.000%・10年 年1.250%です(いずれも税引前)。

ゆうちょ銀行は定期性貯金の引き上げも予定していますが、対象商品・金利・適用日は未公表です。期間別の受取利息はゆうちょ銀行の定期貯金の利息シミュレーションで計算しています。

預金の利息には20.315%(所得税・復興特別所得税15.315%・地方税5%)が源泉分離課税されます(国税庁 No.1310)。

預金保険で保護されるのは、1金融機関あたり預金者1人につき元本1,000万円までとその利息です(預金保険機構)。

満期をずらして預ける方法は定期預金のラダリング(満期を分ける預け方)で整理しています。非課税で長く積み立てるなら、iDeCoで定期預金を選ぶ方法も選択肢です。

よくある質問(FAQ)

Q. おつり投資は元本保証されますか?

A. 保証されません。トラノコとマメタスは投資信託やETFで運用するため、値動きで元本を下回ることがあります。元本を守りたい資金は、finbeeや銀行の定期預金で持つ形が合います。

Q. マメタスはおつりが少ない月でも運用されますか?

A. 引落日の10営業日前の時点で、毎月の積立額とおつりの合計が1万円未満だと、その月は引き落とされません。おつりは最大3か月まで翌月に繰り越されます。

Q. finbeeの貯金は預金保険(ペイオフ)の対象ですか?

A. 連携銀行の口座へ実際に資金が移る場合は、その銀行の預金として元本1,000万円までとその利息が保護されます。ゆうちょ銀行との連携や「つもり貯金」は資金移動を伴わない、と公式に案内されています。

Q. おつり投資でNISAは使えますか?

A. トラノコは成長投資枠のみ対応しています。マメタスの運用先のウェルスナビはNISAに対応し、つみたて投資枠の手数料は0%です。クイック入金・振込入金の資金は成長投資枠で買い付けるため、手数料がかかります。

Q. 月数千円のおつりだけで使うならどれが向いていますか?

A. 手数料の負担が軽いのはfinbeeです。トラノコは月額390円の固定費があり、年18,000円の積立なら約2割がコストになります。マメタスは積立と合わせて月1万円以上が必要です。

まとめ

おつりで貯める3サービスは、投資に回すならトラノコかマメタス、預金として貯めるならfinbeeという役割分担です。

投資系を選ぶときは、固定費型か残高比例型かと、自分が置く残高の大きさを突き合わせます。マメタスは積立との併用が前提で、finbeeも無料で使える範囲に上限があります。まとまった資金を安全に置くなら、ネット銀行や大手行の定期預金と組み合わせて考えます。

※手数料・プラン・連携銀行は2026年10月7日に各社公式サイトで確認した内容です。金利・キャンペーン条件は記載時点のものです。預け入れ前に各行の最新の金利表でご確認ください。


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