SBI新生銀行の円定期預金は、2026年10月13日時点で1年もの年1.250%です(パワーダイレクト円定期預金・インターネット限定・30万円以上・税引前)。
新規に口座を開いた人向けのスタートアップ円定期預金は、3ヵ月・1年とも年1.700%です。10月募集の個人向け国債と並べると、税引後の利率と換金の条件に違いがあります。
本記事はもともと、2017年12月から2018年1月に新生銀行が実施したTポイントのキャンペーンを紹介していました。このキャンペーンは2018年1月31日で終了しています。
かつて実施されていたキャンペーン(2017〜2018年)の概要
当時の新生銀行(現・SBI新生銀行)は、口座開設と円普通預金への入金でTポイントがたまるキャンペーンを行っていました。
期間中に口座を開設し、Tポイントプログラムにエントリーして円普通預金に入金すると、残高1万円ごとに1ポイント、最大10万ポイントが付与される内容でした。
- キャンペーン期間は2017年12月1日〜2018年1月31日(口座開設完了分まで)で、すでに終了しています。
- 当時すでに口座を持っていた人は対象外でした。
- ポイントは口座開設月の3か月後の月末までに付与されていました。
※当時の内容です。現在は同じ条件のキャンペーンはありません。
その後に変わったこと(商号とポイント)
- 新生銀行は2023年1月4日にSBI新生銀行へ商号を変更しました。
- Tポイントは2024年にVポイントへ統合され、Tポイントの名称は使われていません。当時の付与条件も現在は存在しません。
ポイント付与型や金利上乗せ型のキャンペーンは、銀行ごとに内容も期間もたびたび変わります。対象者・対象の預金・期間・上限額を、金利の数字と一緒に読む必要があります。
SBI新生銀行の円預金金利(2026年10月13日時点)
日本銀行は2026年9月18日の金融政策決定会合で、政策金利(無担保コール翌日物)の誘導目標を1.0%程度から1.25%程度へ引き上げました(日本銀行「金融市場調節方針の変更について」)。
各行の預金金利もこの流れで見直しが続いています。SBI新生銀行でも、この1か月で円普通預金やパワーダイレクト円定期預金の一部期間の金利が改定されました。
10月13日時点の主な円預金の金利は次の表のとおりです(年率・税引前)。
| 商品 | 金利(年・税引前) | 主な条件 |
|---|---|---|
| 円普通預金(パワーフレックス) | 0.500% | ステップアッププログラムのダイヤモンドステージは0.550% |
| SBIハイパー預金(SBI証券連携預金) | 0.600% | SBI証券口座との連携が必要。元本保証・預金保険の対象 |
| スタートアップ円定期預金(3ヵ月・1年) | 1.700% | 新規口座開設者向け。口座開設月を含む当初3ヵ月目の月末23時まで。インターネット30万円以上/店舗500万円以上 |
| パワーダイレクト円定期預金(6ヵ月) | 1.200% | インターネット限定。「30」は30万円以上、「100」は100万円以上(100はスタンダードステージの金利) |
| パワーダイレクト円定期預金(1年・2年) | 1.250% | 同上 |
| パワーダイレクト円定期預金(3年・4年) | 1.560% | 同上 |
| パワーダイレクト円定期預金(5年) | 1.950% | 同上。1ヵ月は0.500%、3ヵ月は0.550% |
| パワーフレックス円定期預金(1年/5年) | 0.500%/1.000% | 1,000円以上。500万円以上はステップアッププログラムの優遇対象 |
| 2週間満期預金 | 0.500% | インターネット50万円以上/店舗100万円以上 |
※SBI新生銀行の円預金の金利一覧で2026年10月13日に確認した数値です。
パワーダイレクト円定期預金は、30万円以上の「30」と100万円以上の「100」で、表の金利は同じ水準です。2週間満期預金の詳しい使い方は、SBI新生銀行の2週間満期預金と円定期の金利で扱っています。
取扱いが終わる商品もあります。パワー預金は2028年1月に取扱終了の予定で、パワーフレックス大口定期預金はすでに販売を終えています。古い口コミで見た商品名は、いまも申し込めるとは限りません。
60歳以上向けの店頭キャンペーン(2026年11月30日まで)
SBI新生銀行は、60歳以上が入会できるBright 60の会員向けに、3ヵ月もの円定期預金の特別金利キャンペーンを行っています(期間2026年8月27日〜11月30日)。
| 預入額 | 金利(年・税引前) | 税引後 |
|---|---|---|
| 1,000万円以上3,000万円まで | 2.2% | 1.7530% |
| 500万円以上1,000万円未満 | 2.0% | 1.5937% |
条件は、店頭でポートフォリオ診断に答えることと、新規資金で申し込むことです。1人1口・1回限りで、インターネットでは申し込めません。
新規資金は、2026年8月27日以降に円普通預金へ新たに入金した純増額を指します。同行の定期預金の満期金や中途解約金、口座内の資金移動は含まれません。
3ヵ月ものなので、年2.2%が1年続くわけではありません。1,000万円を預けた場合の利息は、税引前で約55,000円、税引後で約43,800円が目安です(日数計算で前後します)。
大手行の円預金と比べた受取利息
比較の基準として、三菱UFJ銀行の円預金金利を並べます。普通預金は年0.400%、スーパー定期は1年もの年0.500%、5年もの年1.000%、10年もの年1.250%です(2026年10月13日時点)。
100万円を1年預けた場合の税引後の利息を、20.315%の源泉分離課税として概算しました。
- 年0.500%(三菱UFJ銀行 スーパー定期1年)… 約3,984円
- 年1.250%(SBI新生銀行 パワーダイレクト円定期預金・1年)… 約9,960円
- 年1.700%(SBI新生銀行 スタートアップ円定期預金・1年)… 約13,546円
同じ1年ものでも、受け取る利息には3倍強の開きがあります。ただし年1.700%は新規口座開設者向けで、申し込めるのは口座開設月を含む当初3ヵ月目の月末までです。
優遇金利は初回の預入期間だけに付き、満期後に自動継続すると、その時点の通常金利に切り替わるのが一般的です。
定期預金と並べて検討したい個人向け国債(2026年10月募集分)
元本割れを避けたい資金の置き場所には、個人向け国債もあります。財務省が10月7日に公表した10月募集分は、募集期間が10月8日〜30日、発行日が11月16日です(財務省「現在募集中の個人向け国債」)。
| 商品(10月募集分) | 表面利率(年・税引前) | 税引後の利率 |
|---|---|---|
| 変動10年(第199回債) | 2.05%(初回の利子) | 1.6335425% |
| 固定5年(第187回債) | 2.39% | 1.9044715% |
| 固定3年(第197回債) | 2.07% | 1.6494795% |
変動10年は半年ごとに利率が見直されるため、2.05%は初回の利子に適用される利率です。次の11月募集分は、11月9日〜30日に募集される予定です。
数字だけ見ると定期預金より高く見えます。比べるときは、次の2つの条件をそろえます。
- 発行後1年間は、原則として中途換金できません。1年経過後は国の買取で元本割れなく換金できますが、直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれます。
- 利率は税引後でそろえます。変動10年の税引後1.6335425%は、スタートアップ円定期預金(年1.700%)の税引後およそ1.354%を上回ります。期間と換金のしやすさは別物として見ます。
同じ国債でも、新窓販国債は途中で売却すると市場価格しだいで元本割れすることがあります。個人向け国債とは別の商品です。
すぐ使うかもしれない資金は普通預金や短期の定期預金、数年動かさない資金は長めの定期預金や個人向け国債に置くと、中途解約で利息を減らす場面が少なくなります。利率と中途換金の違いは、個人向け国債と定期預金の利率・中途換金の比較で詳しく扱っています。
キャンペーン金利を比べるときにそろえる条件
| 確認する観点 | 見るところ | 備考 |
|---|---|---|
| 誰が対象か | 新規口座開設者限定か、既存の利用者も対象か | スタートアップ円定期預金のように、口座開設から一定期間に限る商品がある |
| どこで申し込むか | インターネット限定か、店頭限定か | Bright 60会員向けのキャンペーンは店頭のみ |
| 満期後の金利 | 自動継続後に適用される金利 | 優遇金利は初回の預入期間のみで、継続後は通常金利に戻るのが一般的 |
| 手取り | 税引後の受取利息(利息に20.315%の課税) | 預入額と期間をそろえて比べる |
定期預金・円預金を選ぶときの基本
キャンペーンの有無だけで決めると、条件の見落としが起きます。次の項目をそろえて比べます。
- 金利は、税引前と税引後、預入期間、最低預入額、確認した時点をそろえて比べます。
- 預金保険(ペイオフ)は、1金融機関あたり預金者1人につき元本1,000万円とその利息等までが保護の対象です。外貨預金は対象外で、仕組預金は上乗せ部分の利息が対象外です(預金保険機構)。
- 満期前に解約すると、約定金利より低い期限前解約利率が適用されます。
- 商品によっては、新規受付や販売が終わっていることがあります。
- ATM手数料・振込手数料・アプリの使い勝手も、日常の出し入れに響きます。
1,000万円を超える資金を預けるときの分け方は、預金保険制度(ペイオフ)の保護範囲と分散の考え方で説明しています。
よくある質問
Q. いまからTポイントのキャンペーンに申し込めますか?
A. 申し込めません。キャンペーンは2018年1月31日で終了しており、Tポイント自体も2024年にVポイントへ統合されています。
Q. スタートアップ円定期預金は誰でも使えますか?
A. 新規に口座を開設した人向けの商品です。口座開設月を含む当初3ヵ月目の月末23時まで預け入れでき、すでに口座を持っている人は対象外です(2026年10月時点)。
Q. パワーダイレクト円定期預金は長い期間ほど金利が高いですか?
A. 10月13日時点では1年・2年が年1.250%、3年・4年が年1.560%、5年が年1.950%です。長くするほど資金が拘束され、途中で解約すると期限前解約利率になる点も合わせて考えます。
Q. すでに預けている定期預金にも、引き上げ後の金利は付きますか?
A. 付きません。定期預金は預け入れ時の約定利率が満期まで続きます。新しい金利で預けたい場合は、満期を待って預け替えるか、期限前解約利率を受け入れて解約するかの判断になります。
Q. ネット取引中心の銀行の預金も預金保険の対象ですか?
A. 日本国内に本店のある銀行であれば対象です。SBI新生銀行の円預金とSBIハイパー預金も、元本1,000万円とその利息等まで預金保険で保護されます。
まとめ
本記事が扱っていたTポイントのキャンペーンは終了し、銀行名もポイントの名称も変わりました。いまは金利そのものが動いている局面です。
SBI新生銀行の円預金は、2026年10月13日時点で円普通預金0.500%、SBIハイパー預金0.600%、パワーダイレクト円定期預金は1年1.250%・5年1.950%です(税引前)。
新規口座開設者向けのスタートアップ円定期預金は年1.700%、10月募集の個人向け国債は変動10年2.05%・固定5年2.39%です。適用条件・満期後の金利・税引後の手取り・換金の条件をそろえて、預け先を決めます。
金利・キャンペーン条件は記載時点のものです。預け入れ前に各行の最新の金利表でご確認ください。