三菱UFJ銀行が、ユーロ圏の法人向けの大口預金の一部に対してマイナス金利を適用する方針であることを報道機関向けに公表しました。対象はロンドン支店の法人顧客の大口預金の一部で、ロンドン支店で取り扱っている預入期間1年未満のユーロ建て定期預金としています。
国内以外問わず日本の金融機関が顧客に提供している預金に対してマイナス金利を適用するのは初めての取り組みです。日本においては、日銀当座預金の金利がマイナスになるマイナス金利政策が開始して1年強となります。まだ、個人・法人問わず銀行が顧客に対してマイナス金利を適用するまでには至っていませんが、ヨーロッパは日本に先駆けてマイナス金利政策が導入されていることもあり、日本の1歩先を走っている状況が続いています。
その為、銀行が銀行の顧客に対してマイナス金利を適用する事例も散見されます。今後、日本の金融機関も今後同様に一部の顧客にマイナス金利を適用する可能性もあります。最初はヨーロッパ圏の法人になると思われますが、今後、日本のマイナス金利政策が続き、銀行の負担が膨らむと日本国内においても同様の動きが現れる可能性は否定はできませんね。
もちろん、最初は法人に対して適用されるものと思われますが、個人の定期預金の金利も上昇は考えにくい状況にあると言えそうですね。