マイナス金利政策は2024年3月に解除され、2026年10月時点では終わっています。日本銀行はその後も利上げを重ね、2026年9月18日には政策金利を1.25%程度に引き上げました。定期預金の金利もこの動きにあわせて上がり、大手行の1年ものは年0.50%(税引前)になっています。
マイナス金利とは
マイナス金利とは、金利がマイナスになっている状態のことです。ふつうはお金を借りる側が貸す側に利子を払いますが、金利がマイナスになると、お金を預けたり貸したりした側が利子を払うことになります。
預金は、預金者が銀行にお金を貸しているのと同じです。仮に預金の金利がマイナスになれば、預けたお金は利子がつくどころか減っていきます。
日本で導入されたのは、日本銀行の金融政策としてのマイナス金利政策でした。マイナスの金利がかかったのは、銀行が日本銀行に預ける当座預金の一部だけで、個人の普通預金や定期預金の金利がマイナスになったことはありません。
マイナス金利政策の始まりから解除まで
日本銀行は2016年1月の金融政策決定会合でマイナス金利政策の導入を決め、同年2月から日銀当座預金の一部に年マイナス0.1%を適用しました。日本で初めての政策です。
銀行は日銀当座預金に余分なお金を置くと利子を払う形になり、収益が圧迫されました。そのしわ寄せを受けて、メガバンクや地方銀行は普通預金・定期預金の金利をほぼ下限まで引き下げ、低い水準が長く続きました。
2024年3月19日、日本銀行は物価安定の目標の実現が見通せるようになったとして、マイナス金利政策を解除しました。政策金利は0〜0.1%程度となり、約17年ぶりの利上げでした。
解除後の政策金利の推移(2026年9月まで)
解除後、日本銀行は政策金利(無担保コールレート翌日物の誘導目標)を段階的に引き上げています。2026年9月の利上げは6月から3か月後で、解除後では最も短い間隔でした。
| 決定した会合 | 政策金利 | 備考 |
|---|---|---|
| 2016年1月 | マイナス0.1% | 日銀当座預金の一部に適用(2月から) |
| 2024年3月19日 | 0〜0.1%程度 | マイナス金利政策を解除 |
| 2024年7月31日 | 0.25%程度 | 追加利上げ |
| 2025年1月24日 | 0.5%程度 | 追加利上げ |
| 2025年12月19日 | 0.75%程度 | 追加利上げ |
| 2026年6月16日 | 1.0%程度 | 追加利上げ |
| 2026年9月18日 | 1.25%程度 | 1995年以来の水準 |
(出典:日本銀行 金融市場調節方針に関する公表文)
次の金融政策決定会合は2026年10月29日・30日に予定されています。今後の利上げの時期や幅は、日本銀行が物価と賃金の動きを見ながら会合ごとに判断します。
解除後、定期預金の金利はどう変わったか
政策金利が上がると、銀行は預金の金利も見直します。三菱UFJ銀行のスーパー定期は、2026年10月9日現在で1年年0.50%・5年年1.00%・10年年1.25%です。
3メガバンクは2026年9月の利上げを受け、普通預金の金利を11月2日から年0.40%から年0.50%に引き上げると発表しました。ネット銀行では、新規口座開設者向けに1年もので年1%台後半の特別金利を設ける例も出ています。
金利が上がる局面では、満期の長い定期預金に預けるとその間は預入時の金利に固定されます。預入期間を分けておけば、金利の変化にあわせて少しずつ預け替えられます。利上げと預金金利の関係は日本銀行の役割と利上げで預金金利がどう動くかで、元本確保型の別の選択肢は個人向け国債と定期預金の比較で詳しく扱っています。
マイナス金利が続いていた時期の海外の動きは、三菱UFJ銀行が欧州の法人向け預金にマイナス金利を適用した2017年の記事に記録として残しています。
金利・キャンペーン条件は記載時点のものです。預け入れ前に各行の最新の金利表でご確認ください。
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