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【コラム】歴史的な低金利水準が続く日本の金利マーケット

まだ記憶に新しいですが、日銀のマイナス金利政策の導入(2016年1月)から1年強が経過していますが、未だにマイナス金利政策は継続しています。日銀のマイナス金利政策が私たち消費者に与えたもっとも大きな影響として、住宅ローン金利の大幅な低下があげられます。

 

実際、住宅ローン金利は大幅に低下し2016年の夏ごろに過去最低金利を更新し、その後も低金利水準が続いています。住宅ローンの金利に大きな注目が集まっていますが、実は各銀行は預金金利も大幅に引き下げており、これ以上引き下げることができない程の低金利が今現在も続いています。

 

その当時のメガバンクの円普通預金金利の動向を振り返ってみましょう。以下の表はマイナス金利導入前と現在のメガバンク3行の円普通預金の金利をまとめたものです。見事なまでに横並びですね。メガバンクらしいと言えばそれまでですが、2016年2月20日前後のほぼ同じタイミングで3行とも円普通預金の金利を年0.001%まで引き下げて、現時点でもその金利水準が維持されています。

 

年0.001%で受け取れる利息とはいったいどの程度なのでしょうか?仮に100万円を1年間預け入れた場合の受取利息は、「100万円×0.001%=10円」。これに国税と地方税が課税されるため、実際の受取利息はなんと「8円足らず」です。

このお金をATMから引き出す時に数百円かかるとしたらむしろ減ってしまいますね。お金を預けているのに減ってしまう。単純に考えると消費者としては許すことができないという心境になるのも否めません。

マイナス金利導入前後のメガバンクの円普通預金金利(2017年4月時点)

銀行名 マイナス金利導入前

円普通預金金利

最新

円普通預金金利

金利引き下げ幅
三菱UFJ銀行 年0.020% 年0.001% ▲0.019%
三井住友銀行 年0.020% 年0.001% ▲0.019%
みずほ銀行 年0.020% 年0.001% ▲0.019%
りそな銀行 年0.020% 年0.001% ▲0.019%

 

ただ、残念ながら「マイナス金利政策」とはそういうものとも言えます。銀行は私たちの預金を日本銀行に預けていて、その日銀に預けている預金の金利がマイナスになっているので、銀行としては預金の金利を引き下げざるを得ない状況です。

 

では、私たちは少しでも預金・資産を増やすためにできることは何もないのでしょうか?そのようなことはなくいくつかの選択肢があります。「貯蓄から投資へ」という合言葉を耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、「株式・投資信託」などの現金以外の金融商品の利用もその1つですし、同じ預金でも円の数倍・数十倍の金利がある「外貨預金」への預け入れなども有力な候補です。

 

ただし、いずれも「元本保証」ではありませんので、資産価値が目減りしてしまうリスクが付きまといます。できればそのような金融商品の利用は避けたいという人が多いのではないでしょうか?そのような人におすすめしたいのは「より高い金利の円預金・円定期預金を探すこと」です。

 

日銀がマイナス金利政策を継続している以上、銀行が預金金利全体を引き上げることはほぼありえないと言っても過言ではありません。そんな中、企業努力で高い金利の預金を提供している銀行がいくつか存在します。しかもその条件を満たすのは意外にカンタンだったりもしますので、ぜひ積極的に利用していただければと思います。

 

当サイトではそのような企業努力によりより金利の高い円定期預金を紹介させていただいていますのでご参考ください。

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