定期預金キャンペーンの「キャンペーン期間」は、申し込みを受け付ける期間です。特別金利が付くのは預け入れた日から最初の満期日までで、受付期間とは別に数えます。
要項には、受付期間のほかに締め切りの時刻、募集総額、特典を支払う時期が書かれています。2026年10月28日に10件の要項を開いたところ、時間の条件は件ごとに違っていました。
募集総額のある回は、期間の途中でも締め切られます。予定の90日のうち15日で受付を終えた例もありました。
特別金利が付く期間は、預けた日から最初の満期日まで
たとえば受付期間が10月1日〜10月31日で、6か月ものに預けた場合を考えます。10月20日に預ければ、特別金利は翌年4月20日の満期日まで付きます。
受付期間が終わっても、預けた分の金利は下がりません。逆に、受付期間の最終日に間に合わなければ、同じ商品でも通常の金利になります。
要項で日付や時刻が出てくる項目は、主に次の5つです。
| 項目 | 要項での書き方の例 | 読み違えたときに起きること |
|---|---|---|
| 受付期間 | キャンペーン期間・募集期間・取扱期間 | 金利が付く期間と思い込み、満期後の金利を見落とす |
| 締め切りの時刻 | 最終日の23時まで・窓口は15時まで | 最終日の夜や休日に申し込んで期間外になる |
| 募集総額 | 募集総額◯億円に達し次第終了 | 期限まで待つうちに受付が終わる |
| 特別金利の適用期間 | 初回満期日まで・当初1年のみ | 自動継続後も高い金利が続くと考える |
| 特典の支払い時期 | 満期日から数か月後・所定の期日までに入金 | 受け取る前に口座を解約して対象外になる |
このうち新規資金やエントリーなどの条件は、キャンペーン金利の適用条件チェックリストで紹介しています。この記事では日付と時刻の読み方に絞ります。
10件の要項にあった時間の条件
当サイトは2026年10月28日に、ネット銀行と地方銀行の定期預金キャンペーンなど10件の要項を公式ページで開きました。そのうえで、時間に関わる記載を数えています。実施中の8件と、直近に終わった2件です。
| 時間に関わる記載 | 件数(10件中) | 書かれ方 |
|---|---|---|
| 受付期間が日付で決まっている | 7件 | 1か月だけの回から約6か月の回まで |
| 受付期間を口座開設日から数える | 2件 | 開設月の翌々月末まで・開設月を含む3か月目の月末まで |
| 受付期間の定めがない | 1件 | 募集総額に達した時点で終了 |
| 募集総額を金額で明記 | 5件 | 3億円〜1,000億円 |
| 金額はないが、途中で終える場合があると明記 | 4件 | 募集状況や金利情勢による変更・中止 |
| 締め切りの時刻まで明記 | 3件 | 23時・23時59分・窓口と振込は15時 |
| 特典の支払いが満期時か満期後 | 2件 | 上乗せ分を満期時に支払う・現金を1年以上先に入金 |
受付期間を日付で決める回が多数でしたが、締め切りの時刻まで書いた要項は3件だけでした。時刻の書かれていない要項では、最終日の何時まで受け付けるかを申し込む前に問い合わせておくと、締め切りを読み違えずに済みます。
募集総額のある回は、予定の17%の日数で締め切られた例もある
募集総額を決めたキャンペーンでは、受付期間が残っていても上限に届いた時点で終わります。終了日は、各行の公式サイトのお知らせで告知されます。
山口フィナンシャルグループの3行は、2026年10月2日に設立20周年の記念定期預金の取り扱いを始めました。山口銀行の募集総額は500億円でした。
取扱期間は12月30日まででしたが、3行とも募集総額に届く見込みとなり、10月16日に受付を終えています。予定の90日のうち、受け付けたのは15日間です。
当サイトが各行の終了告知で予定期間と終了日を確認できた5件を、予定期間のうち何日で締め切られたかで比べました。
| キャンペーン | 予定の受付期間 | 終了日 | 予定の日数に対する割合 |
|---|---|---|---|
| 地方銀行グループの周年記念定期(2026年秋) | 10月2日〜12月30日(90日) | 10月16日 | 17%(15日) |
| ネット専業銀行の口座開設者向け優遇定期(2025年) | 4月25日〜8月15日(113日) | 6月12日 | 43%(49日) |
| ネット専業銀行の3か月もの(2026年春) | 3月2日〜5月31日(91日) | 4月15日 | 49%(45日) |
| ネット専業銀行の口座開設者向け優遇定期(2026年) | 6月16日〜9月30日(107日) | 9月3日 | 75%(80日) |
| 地方銀行のネット支店の特別金利定期(2026年春〜夏) | 4月20日〜9月30日(164日) | 9月15日 | 91%(149日) |
※当サイト調べ。各行の終了告知と要項で確認(2026年10月28日)。口座開設者向けの2件は、口座開設の期間を予定の受付期間としています。
5件のうち3件は、予定の半分の日数に届く前に終わっていました。受付期間の末日まで受け付けが続くとは限らないため、預けると決めたら早めに手続きするほうが確実です。
最終日が土日や祝日なら、窓口と振込の締め切りは前の営業日
銀行の休日は、日曜日と土曜日、祝日、12月31日〜1月3日です(銀行法第15条・銀行法施行令第5条)。ネットの申し込みは休日も受け付けますが、窓口と他行からの振込の着金は営業日に限られます。
2026年10月に確認した要項では、次のような書き分けがありました。
- 受付期間の末日が日曜日のため、窓口での預け入れは直前の営業日の金曜日15時までとする地方銀行のキャンペーン
- 受付は開催日の0時〜23時59分だが、振込での入金は開催日が休日なら前の営業日の15時までに済ませるよう求める回
- 口座開設月を含む3か月目の月末23時までを対象とし、ネットではシステムの日付変更の都合で23時を過ぎても受け付けられる場合があるとする新規口座向けの定期
他行から資金を移して預ける場合は、振込の着金も締め切りに含めて逆算してください。着金のタイミングと振込手数料は他行からの振込入金でキャンペーン金利を取るコストで紹介しています。
口座開設日から数える回は、開設を待つ日数も期間に入る
新規口座向けの特別金利は、口座開設日を起点に受付期間を数えるものがあります。3月1日に口座を開設すると5月31日まで、という数え方です。申し込んだ日ではなく、口座が開設された日が起点になります。
口座開設にかかる日数は、各行の案内で最短4営業日〜2週間程度でした。日付で決まったキャンペーンの場合は、開設が遅れたぶん預けられる日が減ります。期間終了後の申し込みには特別金利を適用しないと明記した要項もありました。
紹介キャンペーンには、期限が2つある例もありました。期間は11月30日までなのに、紹介を受ける人の口座開設は10月31日までという要項です。表の大きな日付だけを見ると、手前の期限を見落とします。
預け入れが遅いほど預入期間が短くなる定期もある
きらやか銀行がSBIさくらんぼ支店(インターネット専用支店)で募集している金利マシマシ定期預金Ⅱは、満期日が2027年10月にそろえてあります。
募集期間は2026年10月6日〜2027年3月30日で、10月に預ければ1年、3月に預ければ7か月の定期になります。
金利は募集した総額で決まり、5億円未満なら年1.0%、200億円に届けば年1.8%です。2026年10月26日時点では、お預り総額5億円・年1.10%と表示されていました。
金利は預けた全員に同じものが適用され、満期時にまとめて上乗せされます。早く預けた人ほど、同じ金利で長く運用できる仕組みです。
100万円を預けた場合の税引後の利息を、預ける月ごとに試算しました。
| 預ける月 | 預入期間 | 年1.0%のとき(税引後) | 年1.8%のとき(税引後) |
|---|---|---|---|
| 2026年10月 | 1年 | 7,969円 | 14,344円 |
| 2026年11月 | 11か月 | 7,306円 | 13,149円 |
| 2026年12月 | 10か月 | 6,641円 | 11,953円 |
| 2027年1月 | 9か月 | 5,977円 | 10,758円 |
| 2027年2月 | 8か月 | 5,313円 | 9,563円 |
| 2027年3月 | 7か月 | 4,649円 | 8,367円 |
※当サイト試算。100万円×年利×預入月数÷12で税引前利息を出し、20.315%を差し引いた概算です。実際の利息は日割りで計算されるため、少し異なります(金利と募集条件は2026年10月28日に公式ページで確認)。
年1.8%でも3月に預けると8,367円で、10月に年1.0%で預けた場合と約400円しか違いません。総額が増えるのを見てから預けようと待つと、そのぶん期間が短くなります。
この定期は原則として中途解約できず、やむを得ず解約する場合は上乗せ前の基準金利をもとに計算されます。満期の2027年10月まで使わないお金で預けることが前提です。
現金の特典は、満期から数か月後や1年以上先に届くことがある
金利の上乗せ分を現金で支払うキャンペーンでは、特典の入金が満期より後になります。
SBI新生銀行のトリプル円定期キャンペーン(2026年6月10日〜9月10日・終了)では、1年ものの上乗せ分の入金を2027年11月末頃までとしていました。受付の最終日から1年以上先です。
同じキャンペーンでは、入金日までに口座を解約した人と、対象の定期を中途解約した人を特典の対象外としていました。特典を受け取るまでは口座を残し、定期も満期まで置いておく必要があります。
特典が入金される時期は、満期後の預け先を決めるときにも関わります。満期を迎えた定期が自動継続になる場合の金利は、定期預金の自動継続の注意点の記事をご覧ください。
申し込む前に、カレンダーに書き込んでおく4つの日付
要項を読んだら、次の4つの日付を手帳やスマートフォンのカレンダーに書き込んでおいてください。
- 受付の締め切り(最終日が休日なら、窓口と振込は前の営業日の締め切り時刻)
- 預け入れる日(口座開設が必要なら、開設が終わる見込みの日)
- 最初の満期日(特別金利が付くのはこの日まで)
- 特典が入金される時期(それまで口座を解約しない)
締め切りが近いからといって、1つの銀行に預金を集めすぎない点にも注意が必要です。
キャンペーンで預けた定期預金も、同じ銀行のほかの預金と合わせて元本1,000万円までと破綻日までの利息が預金保険で守られます。超えた分は、一部が戻らないことがあります。
金利・募集の条件は記載時点のものです。キャンペーンは予告なく締め切られるため、預け入れ前に各行の最新の要項と金利表でご確認ください。