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総務省が「家計調査報告」の結果を公表世帯当たりの平均消費支出・平均貯蓄額はいくら?

総務省が2017年5月16日に「家計調査報告」の結果を公表しました。調査対象期間は2017年1月~3月で、総務省統計局の定める選定方法により、全国168の市区町村の約9,000世帯が調査対象となっています。国(総務省)が国民生活・家計収支の実態を把握することを目的としているものであり、民間企業の類似調査と比較しても信ぴょう性は高いと考えてよいでしょう。

 

まずは調査結果の概要を確認してみましょう。

 

1世帯の1か月の総世帯の平均消費支出は239,106円

1か月の1世帯の平均消費支出は約24万円という結果になっています。2人以上の世帯の場合は、この平均が約4万円増加して、279,278円。前年(2016年の同時期と比較して、実質・名目とも減少しています。簡単に1家庭あたり、毎月25万円前後を消費していることになります。

 

2人以上の世帯の平均貯蓄額は1,820万円!?

続いて平均貯蓄額ですが、アベノミクスが提唱されてから毎年増加し、貯蓄額は1,820万円まで増加しました。それにしても、本当にみんなこんなに貯金できてるんでしょうか。このような統計情報はもう少し細かく見ていかないと見誤ってしまいますので、次にこの平均貯蓄額が年代別でどのようになっているかを確認しておきましょう。

40歳未満・・・574万円

40代・・・1,065万円

50代・・・1,802万円

60代・・・2,312万円

70代・・・2,446万円

※20代・30代の平均貯蓄も個別に公表してほしいですが、上記のような分類での公表となっていますのでご了承ください。

 

やはり20代・30代の資産形成層は貯蓄が少ないことがわかりますね。また、平均値は少数の富裕層が存在するだけで大きく引きあがってしまいますので、あくまでも参考としてとらえておけばよいでしょう。

このような統計調査の平均を超えていないからと言って、現状を憂う必要はありません。(中央値を参考にするやり方もありますが、いずれにしてもその値と自分の現状を比較して憂う必要はありません。)

私たちは総務省でもありませんし、国民の平均貯蓄に応じた政策を考えなければならない立場ではありません。このような統計調査は、”貯金していかなきゃなぁ”、”将来に備えないと・・・”という問題意識をご自身の中に持ち、その為に必要な行動に移るためのきっかけとして捉えればよいのです。

 

当サイトでおすすめしたいのは「銀行」の使い分けです。生活費として利用している銀行口座で貯蓄が簡単にできるでしょうか?より良い金利の定期預金を見つけた時に生活口座まで変更することは簡単でしょうか?もちろん、いずれもできないことではありませんが、貯蓄用の口座をしっかりと分別して管理することで、家計の管理もしやすくなります。

 

今手元にあるお金も少しでも良い金利の定期預金に預け入れておけばなかなか引き出しにくくなります。銀行口座を開設するのは面倒だと思っている人も多くいらっしゃると思いますが、今時はインターネットはもちろん、スマートフォンがあるだけで簡単に口座が作れる時代です。少しずつ少しずつで良いので貯蓄に対する”意識”を持ち、そのために必要な銀行・金融サービスを選定するようにすると良いでしょう。

 

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