※本記事は2026年7月時点の情報に更新しています。かつてイオン銀行では「イオンカードセレクト」の保有などに応じて普通預金金利が優遇される特典がありましたが、この普通預金の金利優遇特典は2026年2月28日で終了しました(イオン銀行が2026年2月25日に告知)。本記事では、終了の経緯と2026年7月時点のイオン銀行の金利、いまイオンカードセレクトを持つ意味を整理します。
目次
まず大手銀行の円普通預金の金利を確認
2016年に日銀がマイナス金利政策へ踏み切って以降、大手銀行の普通預金金利は年0.001%という超低金利が長く続きました。本記事を最初に公開した2017年5月時点でも、メガバンクの普通預金金利は横並びで年0.001%でした。
しかしその後、2024年3月にマイナス金利政策が解除され、日銀が段階的に利上げを進めたことで預金金利は大きく様変わりしています。三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行の3メガバンクは、2026年2月2日から円普通預金金利を年0.300%(税引前)へ引き上げました。さらに、日銀が2026年6月に政策金利を約1.0%へ追加利上げしたことを受け、3メガバンクは2026年8月3日から普通預金金利を年0.400%(税引前)へ引き上げると発表しています。三菱UFJ銀行・三井住友銀行にとっては旧行時代の1992年以来、約34年ぶりの高水準です。
| 銀行名 | 2017年5月時点 | 2026年7月時点 | 2026年8月3日〜(予定) |
|---|---|---|---|
| 三菱UFJ銀行 | 年0.001% | 年0.300% | 年0.400% |
| 三井住友銀行 | 年0.001% | 年0.300% | 年0.400% |
| みずほ銀行 | 年0.001% | 年0.300% | 年0.400% |
※金利はいずれも税引前です。最新の金利は各行公式サイトでご確認ください。
年0.30%なら、100万円を1年預けたら利息はいくら?
かつての年0.001%では、100万円を1年間預けても税引後の利息は約8円しかありませんでした。現在の年0.300%では、100万円×0.300%×79.685%(国税・地方税を考慮)=約2,390円(税引後)。同じ普通預金でも、受け取れる利息は当時の約300倍になった計算です。2026年8月3日にメガバンクが年0.400%へ引き上げれば、同じ100万円でも税引後 約3,187円まで増える見込みです。低金利時代の感覚のまま「普通預金の利息はないも同然」と思い込まず、いまの金利水準を前提に預け先を見直す価値があります。
イオンカードセレクトの「普通預金金利優遇」は2026年2月末で終了
本記事の公開当時(2017年)、イオン銀行では「イオンカードセレクト」の保有者限定で普通預金金利が優遇される特典があり、大手銀行を大きく上回る金利として注目を集めました。その後、優遇の仕組みは取引状況に応じてステージが決まる「イオン銀行Myステージ」へと変わり、ステージに応じて普通預金金利が上乗せされる形になっていました。
しかし、イオン銀行は2026年2月25日に、「イオン銀行Myステージ」の普通預金適用金利特典を2026年2月28日で終了すると公式に発表しました。2026年3月1日以降、普通預金金利はステージにかかわらず一律となり、2026年7月時点のイオン銀行の普通預金金利は年0.300%(税引前)で、メガバンクと同水準です。イオンカードセレクトを持っていても、普通預金の金利が上乗せされることはなくなった点にご注意ください(最新の金利はイオン銀行公式サイトでご確認ください)。
それでもイオンカードセレクトを持つメリットはあるのか
普通預金の金利優遇はなくなりましたが、イオンカードセレクト(キャッシュカード・クレジットカード・電子マネーWAONが1枚になったカード)には、次のようなメリットが残っています。
- 入会金・年会費が無料で、保有コストがかからない
- イオン銀行Myステージのスコア対象。ステージに応じた他行ATM入出金手数料・他行宛振込手数料の無料回数の特典は引き続き利用できる
- イオングループでの買い物特典(優待・ポイント)がある
「金利のためにイオンカードセレクトを作る」という従来の動機は薄れましたが、イオンをよく利用する人にとって、手数料特典や買い物特典を目的に保有する価値は引き続きあります。
イオン銀行で金利を狙うなら「定期預金のキャンペーン」
イオン銀行でいま金利面のメリットが大きいのは、普通預金ではなく定期預金のキャンペーンです。イオン銀行は2026年7月1日~8月31日に「夏の定期預金キャンペーン」を実施しており、対象者は所定の条件で好金利の特別金利を利用できます。また、新たにイオン銀行口座を開設した人向けの特典定期預金では、1カ月ものを年3.0%(税引後 約年2.39%)の特別金利で預け入れできる特典が案内されています(2026年6月1日から預入上限が200万円→500万円に拡大)。
| 比較の観点 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 適用金利 | 年3.0%(税引後 約年2.39%) | 新規口座開設特典・1カ月もの・2026年6月時点 |
| 預入金額 | 1万円以上500万円まで | 1人1口1回限り |
| 預入期限 | 口座開設日の翌々月末まで | インターネットバンキング登録後に預入 |
※本特典・キャンペーンは金利情勢などにより予告なく変更・終了される場合があります。金利・期間・上限などの条件は、お申し込み前に必ずイオン銀行公式サイトで最新の内容をご確認ください。
普通預金の金利優遇を求めるなら、他行のサービスも比較を
「日常の預け先の普通預金金利を少しでも高くしたい」という場合は、銀行と証券口座の連携サービスや、条件なしで高金利の普通預金を比較するのも一案です。たとえばSBI新生銀行では、SBI証券との口座連携サービス「SBIハイパー預金」を利用すると、普通預金金利が年0.500%(2026年7月9日時点・税引前)に優遇されます。店舗とオンラインの両方で手続きできる使いやすさに加え、新規口座開設者限定の高金利定期(スタートアップ円定期預金)もあるため、預け先の候補として検討する価値があります。また、あおぞら銀行BANK支店のように、口座を開設して預けるだけで普通預金金利が年1.00%(100万円まで・2026年7月時点・税引前)になる銀行もあります。
よくある質問(FAQ)
Q. いま持っているイオンカードセレクトは解約したほうがよいですか?
普通預金の金利優遇はなくなりましたが、年会費無料でATM・振込手数料の無料回数やイオングループでの買い物特典は残ります。イオンをよく使う人は保有し続ける価値があります。
Q. イオン銀行の預金は元本保証ですか?
円の普通預金・定期預金は預金保険制度の対象で、1金融機関あたり元本1,000万円とその利息までが保護されます。外貨預金や投資信託は預金保険の対象外・元本保証はありません。
Q. 新規口座開設特典の定期預金は満期後も高金利ですか?
特別金利が適用されるのは当初の預入期間(1カ月もの)だけです。満期後は通常の金利水準になるため、継続前提の資金は満期後の扱いも確認しておきましょう。
まとめ
イオンカードセレクトによる普通預金の金利優遇は2026年2月末で終了し、イオン銀行の普通預金金利は一律年0.300%(2026年7月時点・税引前)となりました。一方でメガバンクも2026年8月3日から年0.400%へ引き上げるなど、「金利のある時代」が戻り、銀行ごとの金利・特典の差は再び広がっています。金利は必ず「いつ時点の数字か」を確認し、預金保険(1金融機関あたり元本1,000万円とその利息まで保護)の範囲も意識しながら、ご自身の使い方に合った銀行を選んでください。