満期時には339倍に。100年定期預金から学ぶインフレ

少し古い話題ですが、2015年に100年定期預金という超長期の定期預金が満期を迎えたという記事が話題を集めていました。100年定期預金という事例は極端な例ですが、インフレってこういうことなんだなぁと理解を深めるには良い題材だと思いますので、あらためて当サイトでも紹介させていただこうと思います。

 

100年定期預金が募集されたのは1915年(大正4年)。現在の第四銀行にあたる当時の新潟貯蓄銀行が、大正天皇の即位の大礼(天皇が皇位を継承したことを内外に示す最も格式の高い皇室儀礼とされています)を記念して募集されたものとされています。

 

金利は年6%!100年後にはなんと339倍に!

その定期預金は、預入期間:100年、金利:年6.0%(複利)で、満期(2015年)時には、339倍になっていたそうです。つまり、100円が3万3900円になる計算です。金利が0.001%と低金利の今、339倍になる定期預金の証書を相続した人たちはさぞかし喜んでいるに違いないと思ってしまいますね。

 

当時の月給は10円~20円。100円は給料半年以上の大金

当時、小学校教員の月給が10円~20円と言われ、仮に100円は給料の何か月分にもなる大金だった、とされています。確かに給料が20円だったとしても100円は5か月分の給料です。

今、小学校教員が20万円の月給だと仮定した場合、1万倍も通貨の価値が違います。つまり、当時の100円は今の100万円程度の価値はあったことになります。

 

ということは、「100万円(相当の価値)の定期預金がたった3万3900円になった」ということになります。実は可哀そうな話だったという結末です・・・・。

 

これが、通貨価値の下落、つまりインフレ

大正時代と比べると通貨価値は数千倍も下がっているとされています。この100年間には、第一次・二次世界大戦もありました。また、日本は敗戦国で日本中が焼け野原になりましたし、大規模地震も何度もありました。最近?では、バブルの崩壊などもありました。バブル崩壊まで高度経済成長を続けていた当時日本は、常にインフレ(通貨の価値が下落)が起こっていたわけですね。敗戦直後の昭和20年~30年はハイパーインフレを繰り返していましたので、そこで日本円の通貨価値は大きく下落したことになります。

 

ここまで極端なことにはならなくても構造は同じ

現代日本においてはここまで極端なことにはなりえませんが、アベノミクスで掲げるインフレ率2%は通貨の価値が2%下がるなります。それに備えるには2%以上の利回りが必要になるわけですね。

 

100年定期預金、もし今どこかの銀行で募集していたらあなたは預けたいと思いますか?

 

 


関連記事


定期預金(1年未満)金利比較ランキング


おすすめ記事




過去の記事