今話題の「おつり投資」・「おつり貯金」を徹底比較(マメタス、トラノコ、finbee)

この特集ページではちょっと変わった貯蓄の方法。「おつり投資」「おつり貯蓄」について紹介したいと思います。

 

2017年に入ってから急に日本の金融業界で話題になっているキーワードに「おつり投資」・「おつり貯金」があります。言葉の通り「買い物した時にでる”おつり”を貯蓄や投資にあてる」という積立型の貯蓄サービスを総称したキーワードです。「買い物した時のおつり」を貯蓄にまわすという考え方は古くからあって、もっともわかりやすいのは、500円玉貯金や100円玉貯金と言った貯金です。買い物する時に1000円札をできるだけ使うようにして500円玉や100円玉をおつりでもらって、帰宅後に貯金箱に入れるという貯金をやったことのある人は多いのではないでしょうか?

なぜ今更、「おつり投資」「おつり貯金」というキーワードが賑わってきたのかと言うと、常に手元にある高機能なツール「スマホアプリ」を活用した金融サービス(Fintech)が次々と登場し、銀行口座のお金を実際にスマホのアプリを使って気軽に動かせるサービスが登場して、「貯金箱」ではなくて「銀行口座」で貯蓄できるようになったり「投資」に回すことができるようになったり技術革新・サービス革新が進んできたためです。まだこのサービスがスタートしてから間もないため、提供サービス数はまだまだ少ないのですが、国内で有名なサービスはfinbee/マメタス/トラノコの3サービスがあげられます。このページ特集ページではおつり貯金やおつり投資のメリットを確認しつつ、finbee/マメタス/トラノコの3つのサービスを比較してみたいと思います。

ちなみに、このおつり貯金・おつり投資のサービスはアメリカでは日本よりも早くから登場していて利用者を増やしていたのですが、なかなか日本には伝わってきませんでした。法制度や金融サービスの違いなどがハードルだったと思われますが、ようやく日本でもいくつかのサービスが開始されました。日本でおつり貯金・おつり投資が浸透するかは、今回紹介する3サービスがいかにユーザ数を伸ばすことができるかにかかっていると言っても過言ではないでしょう。

 

おつり投資・おつり貯金のメリットとは?

自分で計画的にしっかりとお金を貯めることができる人にとっては無用ともいえるサービスがおつり投資・おつり貯金です。気が付いたらお金が溜まっていたという状況を作り出すことができるのがこのサービスを利用する一番のメリットと言えるでしょう。理想は「仕掛け」だけを用意しておいてあとはできるだけ無意識に溜まっていく「財形」や「給与天引き」などだと思いますが、それらに次ぐ”仕掛け”として、おつり投資・おつり貯金が今注目され始めているというわけです。基本的な考え方は500円玉貯金と変わらなくて「お金を使うこと(買い物)」をきっかけにお金を貯める仕掛け・ルールを作ってあとはそのルール通りにちょっとずつお金を貯めていくというわけですね。

おつり投資・おつり貯金には「楽しさ」がやはり必要で、例えば、「ランチは1000円までと決めて節約する」というルールを作っているとして、「単に安いランチを探して節約する」だと窮屈な感じがしますが「ランチを安くできた分が自動的に貯蓄や投資される」だと、窮屈さだけでなく楽しさを感じることができると思います。”何かのついで”、”無意識”、”楽しさ”が、おつり投資・おつり貯金のメリットなのかなと思います。

 

それでは、日本における代表的なおつり投資・おつり貯金のサービス内容を比較してみましょう。

マメタス・トラノコ・finbee(フィンビー)徹底比較

 

トラノコ

トラノコは、「投資信託(ETF)」に特化したおつり投資サービスです。事前に登録したクレジットカードなどで買い物をした時の”おつり”を自動的に(都度選択も可能)に投資に回すサービスです。投資額は最小で5円からとなっていますので、気軽に投資をはじめることが可能です。「すべての人を投資家に 誰もが投資できる世の中を。その思いで誕生したのがトラノコです。夢の実現、豊かな老後など、あなたの目的が何であれ、トラノコは楽しく、無理なく、簡単に、資産形成ができるサービスです。日々のお買い物から毎日コツコツ長期投資。皆さまの明るい未来をお手伝いします。」という合言葉をもとにスタートしています。サービス提供会社は耳慣れない投資顧問会社ですが「セブン銀行」や「ニッセイキャピタル」などおなじみの金融機関が出資しており、企業の信頼性は十分と言えるでしょう。

気になるポイントは手数料ですね。特に毎月300円の月額手数料(3か月後から発生)が必要になります。「5円」から始められると言ってもあまりにも少額の投資金額ではこの月額手数料の負担は相対的に大きくなってしまいます。クレジットカードをよく利用する人であれば貯蓄ペースも早いので、そのうち気にならないようになってくるかもしれません。また、投資信託(ETF)の運用報酬は比較的低めに抑えられていますが、国内ETFの信託報酬は0.1%程度だったりしますので、ものすごく低い報酬というわけではなさそうです。結論、この企業も収益がなければサービスを成り立たせることができませんし、ETFと言っても何を買えばよいか迷ってしまうものです。そのあたりをシンプルにして投資に踏み出せることを考えれば、”やむなし”と言えそうです。(銀行で販売している投資信託は販売手数料3%程度で、信託報酬も年1%を超えるものが多くありますので、良心的な水準なのは言うまでもありません

トラノコはおつり貯金・おつり投資のサービスの中では、ある程度のお金を投資に回していきたいと考えている人におすすめできるサービスです。自分でETFを定期的に購入することができるのであればそれでよいと思いますが、運用報酬が年0.3%しかかからないのは投資金額が増えれば増えるほどその魅力を感じることができる料金体系になっています。

サービス提供会社 TORANOTEC投信投資顧問株式会社
サービス提供開始 2017年6月7日
投資/貯蓄先 投資信託(安定重視、バランス重視、リターン重視の種類から選択)
貯蓄・投資タイミング あらかじめ登録したクレジットカードでの買い物時
月額利用料 300円(当初3か月間は無料)
販売手数料 無料
運用報酬 投資金額に対して年0.3%

 

また、トラノコはANAマイルと提携し、「口座開設」で700マイル、トラノコを利用しているだけで毎月5マイルが自動的に貯まるサービスを提供しています。ANAマイラーであれば必ずマイル番号を登録するようにしましょう!

マメタス

マメタスは、Fintech企業の代表格ともいえるウェルスナビ株式会社が住信SBIネット銀行と連携して2017年5月に開始したおつり投資サービスです。特徴としては投資先がロボットアドバイザー(ロボアド)により選択されるという点が挙げられます。月額費用などはかかりませんし、販売手数料も無料です。一方で、運用報酬については「トラノコ」の年0.3%と比較すると高く設定されています。(この運用報酬は大元であるウェルスナビのロボアド投資サービスにおける報酬です)。ある程度の投資金額がたまってくるとこの年1.0%の信託報酬の金額も大きくなってくるわけですが、重要なのは「ロボアド」が高い投資結果を叩き出せるか!?にかかっていますね。実際、ロボアドによる運用は比較的好調に推移していると言われていますので、それほど気にしなくてもよいのかもしれません。月額費用がかからず、気軽に始められるという点では余計な手数料がないマメタスは優位性があると言えるでしょう。

おつり貯金だと面白みがない。せっかくなので投資に踏み出してみようかな、そう思った人はマメタスが向いていると言えるでしょう。住信SBIネット銀行の銀行口座が必要になりますが住信SBIネット銀行自体大変使い勝手が良い銀行口座なのでこれを機に開設して損はないと思います。

サービス提供会社 ウェルスナビ株式会社
サービス提供開始 2017年5月24日
投資/貯蓄先 ロボットアドバイザーによる分散投資
貯蓄・投資タイミング あらかじめ登録したクレジットカードでの買い物時におつりを計算し、毎月1回にまとめて投資。
月額利用料 無料
販売手数料 無料
運用報酬 投資金額に対して年1.0%

※マメタスを利用するには、事前に住信SBIネット銀行の銀行口座を開設しておかなければいけませんので、まだ保有していない人は先に住信SBIネット銀行の銀行口座を開設しておきましょう。住信SBIネット銀行の銀行口座はこちらから開設できます。

 

finbee(フィンビー)

finbeeを提供する「株式会社ネストエッグ」は、ライブドアやJCB出身の経営陣により立ち上げられたフィンテック企業です。このサービスの特徴としては「お金は実際には預からない」という点です。finbeeは住信SBIネット銀行の銀行口座の預金に溜まっていくだけ。お金の出し入れも住信SBIネット銀行口座から行うことになります。また、先に紹介した2つのサービスと違って「投資」ではなく「貯蓄・貯金」に特化しています。しかもこのサービスを利用する手数料は無料です。ネストエッグ社の戦略は、利用者からはお金はとらず利用者に対して表示する広告を収益源とするという広告ビジネスモデルとしてサービスをスタートしているためで、費用負担なくコツコツ貯金を始めてみたい人はこのサービスが一番とっかかり安いと言えます。また、面白い投資タイミングも用意されており、「歩数に応じた貯蓄で健康と貯蓄を意識さられる仕組みを作ったり」「毎日毎日少額の積み立てを行うことができたり」「家族・友人と貯蓄をシェアして共同で目標に向かって貯蓄できるような仕掛けを用意したり」と、非常にエンターテイメント色が豊かなおつり貯金サービスです。

しかも「おつり貯金」サービスを提供しているサービスはほかにはありません。投資とかよくわからないけど、買い物の端数を貯めたい、色々と楽しみながらお金を貯めたいと思っている人はまず最初はfinbeeが良いかもしれません。

サービス提供会社 株式会社ネストエッグ
サービス提供開始 2016年12月26日
投資/貯蓄先 住信SBIネット銀行の預金口座
貯蓄・投資タイミング あらかじめ登録したクレジットカードでの買い物時におつりを計算。毎日の”歩数”に応じて貯金したり、毎日ちょっとずつ貯金するなどバラエティに富んだタイミングを用意。
月額利用料 無料
販売手数料 無料
運用報酬 無料

※finbee(フィンビー)を利用するには、事前に住信SBIネット銀行の銀行口座を開設しておかなければいけませんので、まだ保有していない人は先に住信SBIネット銀行の銀行口座を開設しておきましょう。住信SBIネット銀行の銀行口座はこちらから開設できます。

まとめ

今、日本で注目を集めている”おつり”を利用した貯蓄・投資サービス3つを比較してみました。いざ比べてみると、やはりそれぞれのサービスはそれぞれのサービスコンセプトや特徴があって非常に面白い比較結果になりました。「徹底比較」と言いながらそこまで徹底的に比較はできませんでしたが、それぞれのサービスの特徴は把握いただけたのではないでしょうか?

筆者は住信SBIネット銀行の銀行口座をもっていますので、finbeeとマメタスを併用して使ってみようかなと思い始めています。例えば、1つのクレジットカードを両方のサービスに登録して、「貯金」と「投資」におつりを分散させてみるのも面白そうだなと思っています。

(もう少し深堀した比較も次回以降検討してみたいと思いますが、もし参考になったと感じていただけたならTwitterやFacebookなどでシェアいただければと思います。)

 

 


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