ゆうちょ銀行の定期貯金(定期預金)とは?金利水準は?

2019年4月から預入限度額(※)を現在の1300万円から2600万円に倍増される見通しが強くなってきているゆうちょ銀行。2019年1月も定期貯金(定期預金)金利も見事に年0.010%(税引前)で、定期貯金の金利を引き上げる気配はありませんが、政府指針に基づいて限度額は増加する見込みです。

※ゆうちょ銀行に限度額を超える預入も可能ですが限度額を超える預入については利息がつかない仕組みになっています。

 

これほど低金利にも関わらず多額のお金がゆうちょ銀行に預け入れられているのですから不思議なものですね。ゆうちょ銀行の定期貯金は残念ながら低金利で水面飛行を続けている状態です。

<参考2019年1月1日時点のゆうちょ銀行の定期貯金金利>

 

インターネットで定期預金を比較するような人がゆうちょ銀行の定期貯金にあえて預け入れするとは考えにくいですが、この特集ページではゆうちょ銀行の歴史を簡単に振り返りながら預金の種類や最新の預金金利を確認していきたいと思います。

 

ゆうちょ銀行の歴史をカンタンに振り返ってみると?

ゆうちょ銀行は、その名を知らない日本人はいないと言えるほどの日本最大の銀行で、預金量は170兆円を超え、三菱UFJ銀行(120兆円程度)やみずほ銀行(90兆円程度)、三井住友銀行(90兆円程度)の3大メガバンクを大きく凌ぐ大銀行です。

ゆうちょ銀行は、小泉劇場で知られる郵政民営化法により民営化され誕生していますので、2006年に準備会社としての株式会社ゆうちょが設立され、翌2007年に株式会社ゆうちょ銀行に社名を変更することで誕生していますので比較的新しい銀行とも言えます。日本人の2人に1人がゆうちょ銀行の口座を利用していると言われるほど一般的であり巨大なゆうちょ銀行ですが、その成り立ちの違いから一般の銀行とは少し異なる点もいくつか存在しますので、順に確認していきましょう。

まず最初に。預金と貯金は違う?その違いとは?

結論から言うと、ゆうちょ銀行に預けるお金は「貯金」と呼ばれ、一般の銀行に預けるお金は「預金」と呼ばれていますが、基本的には違いは無いと思ってかまいません。

厳密に言えば、お金を預け入れている金融機関が破たんした時に保護される制度が「預金保険制度」と「貯金保険制度」に分かれていて、異なるのですがいずれも1000万円までの元本とその利息が保護される内容となっていて実質的な違いはありません。そもそもゆうちょ銀行の「貯金」は、名称を残して利用しているだけであって、制度上は銀行法の「預金」にあたりますので、ゆうちょ銀行の貯金は他の銀行の「預金」と同じ扱いです。

預金と貯金は生い立ちと目的が違った

ゆうちょ銀行の貯金の前身にあたる郵便貯金が始まったのは1875年(明治8年)と今から140年以上も前になります。明治時代の初期であり、当時の政府は江戸時代から脱却した文明開化後の近代化を進めていました。近代化を進めるための金融サービスを実現するために誕生したのが郵便貯金です。一般庶民に貯金を推奨しそれを郵便貯金として集め、その集めたお金を政府(当時の大蔵省が主導)が、国家の発展のために活用していました。

つまり、日本という国を外国に負けない国力のある国に成長させるという国策のためにできた制度が郵便貯金、というわけです。

一方、銀行は1873年(明治6年)に始まっています。その後、1882年(明治15年)に日本銀行が日本の中央銀行として設立されたことを契機に今の形の基礎(民営化)が構築されました。銀行に預け入れされた資金は個々の銀行の判断で活用されていましたが、主に大手企業への融資が多くを占めていたと言われています。

ほぼ同時期に誕生している「預金」と「貯金」ですが、上記のように集めた資金の目的や使い方に大きな違いがあったわけです。

ゆうちょ銀行で提供される定期貯金(定期預金)の種類は?

定期貯金 いわゆる定期預金。1,000円以上1,000円単位での預け入れが可能で、預入期間は1か月、3か月、6か月、1年、2年、3年、4年、5年から選択可能。預入の期間が3年未満の場合は単利計算だが、3年以上の場合半年複利で計算されるという特徴があります。
担保定期貯金  通常貯金(いわゆる普通預金)の残高が不足した場合に、自動的にこの定期貯金を担保として自動的に貸し付けを受けることができる機能が付帯した定期貯金です。通常の定期貯金と基本的な商品性は同一ですが、預入期間1か月は選択することができません。
自動積立定期貯金  通常貯金(普通預金)から自動的・定期的に預け入れする預金です。いわゆる積立定期預金に該当します。預入期間は3か月、6か月、1年、2年、3年、4年、5年から選択可能で、年6回まで特別月(金額を変更する月)を設定することができます。例えば、ボーナス月だけ積立金額を増やす、と言った使い方もできます。
満期一括受取型定期貯金 自動積立定期貯金に近い商品ですが、「満期日」を指定することができる積み立て型の定期貯金です。満期日の指定は初回の積立日から3年以内の中で指定することができます。元本と利息はあらかじめ指定した「満期日」に一括で受け取ることになります。3年以内であれば、満期日を事前に指定することができますので、まとまったお金が必要になるイベントがあることが分かっている場合、そのタイミングに向けて定期的に預入をしていく、という使い方ができます。
ニュー福祉定期貯金 福祉の意味合いを持つ貯金で、障害基礎年金や遺族基礎年金を受け取っている人だけが利用できる定期貯金です。預入期間は1年しか選ぶ事ができませんが、通常の定期貯金の金利に一定の金利が上乗せされますので、利用条件を満たす人にとっては有利な定期貯金と言えます。

ゆうちょ銀行で提供される定期貯金(定期預金)の金利は有利?

以下は、2018年2月1日時点のゆうちょ銀行の定期貯金の金利一覧です。残念ながら提示されている金利はとても有利とは言えません(というよりも低すぎます)例えば新生銀行のスタートアップ円定期預金の場合、3か月もので、年0.5%で提供していますので、その金利差はなんと50倍です。

同じ3か月もので1000万円の預け入れた場合、ゆうちょ銀行の定期貯金(年0.010%)の場合の利息は200円にもなりません新生銀行のスタートアップ円定期預金の場合、1万円弱の利息を受け取れます。ゆうちょ銀行の定額貯金に5年間預け入れたとしても1万円も受け取れません。金利差が50倍の差は大きいです。

預入期間 定期貯金 満期一括受取型定期貯金 ニュー福祉定期貯金
1か月 0.010% 0.010%
3か月 0.010% 0.010%
6か月 0.010% 0.010%
1年 0.010% 0.010% 0.110%
2年 0.010% 0.010%
3年 0.010% 0.010%
4年 0.010%
5年 0.010%

※金利は2018年8月17日時点、年率・税引前。ゆうちょ銀行ホームページ参照。情報の正確性には万全を期していますが、詳細はゆうちょ銀行ホームページなどをご参照ください。

ゆうちょ銀行は店舗も多く安心感もあるが金利は低い

ゆうちょ銀行は店舗も多く安心感も高い銀行ですが、残念ながら金利はほとんど期待できません。また、ゆうちょ銀行に預け入れ可能な貯金の額は1人1300万円までと制限されていて、利息を受け取れなかったり制限が大きくあります。ゆうちょ銀行は利便性の高い面もありますので、ゆうちょ銀行の口座を解約すべしとまでは言いませんが、ゆうちょ銀行の定期貯金にお金を預け入れるほどの魅力はなく、定期預金に預け入れるのであれば、企業努力により期間限定で金利を引き上げたり、条件付きで金利を引き上げるなどの努力と魅力を提示している銀行の定期預金に預け入れることをおすすめしたいと思います。普段使いはゆうちょ銀行、まとまったお金は新生銀行やソニー銀行など、という口座の使い分けですね。

 

定期預金の預入はゆうちょ銀行以外がおすすめ

ゆうちょ銀行が努力していないとは言いません。ゆうちょ銀行はサービス性やネットバンキングの改定など少しずつ改善に努めています。ただし、同じ金額を預け入れるのに受け取れる利息が数十倍も違うのは定期預金利用者としては見逃すことはできません。ゆうちょ銀行ほどの預金量やユーザがいると少しの金利の上乗せだけで収益に何億・何十億と響いてきますので簡単に金利の引き上げが行えない事情もあると思われます。1個人としては、少しでも金利の高い定期預金に預け入れる方がオトクです。ゆうちょ銀行はゆうちょ銀行で使って、定期預金は他の銀行に移す(満期が来たらまた戻してもよいわけですし)のが最良の選択肢と言えそうですね。将来に備えて少しでも有利な預金・貯金を提供している銀行を活用することが、この低金利下では非常に重要です。低金利の口座にお金を放置して低金利で資金を獲得している銀行だけが喜ぶということの無いようにしましょう!

新生銀行、ソニー銀行、楽天銀行など、ネットで高金利の定期預金+ATMなどの利便性を追求している銀行に資金を移すことを一度検討してみると良いでしょう。


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